VOLVOと中国の関係
2009年 09月 12日
1980年代に設立された新しい自動車会社。G.中国の経済成長にともない、売り上げを伸ばしている。スウェーデンのジャーナリストは、中国の会社に買収され、スウェーデン歴史アル自動車のテクノロジーが一日にして中国側に手に渡るのはしかたがないとみている。組合が強いスウェーデンと組合をほとんどみとめない中国。スウェーデンの自動車会社組合は、買収されることになると、たいへんなことになると騒ぎはじめている。質の向上や新しいテクノロジーに先行投資して世界の競争下で戦っているスウェーデン自動車業界が質の低下につながるのではとか危惧する記事が。
国の規模、新しい中流層が車を買い、購買力となって新しい車会社が20年近くで名門のボルボに買収をもちかけるほどの経済力を誇れるものなのか_それとも中国という国が国策としてお金をだしているのかは、定かではない。中国に工場を移転するにせよ、中国の膨大な市場は中国のみならず日本アジアを含めてVOLVO生き残りをかける策なのか。中国やインドの消費者、購買市場が大きいが、ほとんどのひとたちが車を持っているヨーロッパでは、市場拡大はむずかしい。きたるべく中国市場になぐりこみをかけ生き残りをかけるとみるといいのだろうか。
新しい会社の社長中国人の顔がスウェーデンの経済新聞におおきくでている。それは、スウェーデンの夕刊紙に、日本の新宿の歌舞伎町で女性の客をひく男性パブの元IT エンジニアの状況をくわしくのべた記事と比べると、同じくらいの顔のあつかい。日本人もまじめにやってきた。中国もたしかにがんばってきたが、さて、どうしてこういう差がでているのだろう。中国のおくれてやってきた経済発展。市場が成熟した日本市場との違いとみるといいのだろうか。安く量を売ったあたらしい中国の自動車産業がほしいのは、ブランド老舗のテクノロジーや信頼性。
スウェーデンの空港から飛行機でデンマークへ行くとき、となりにVOLVOのエンジニアが乗っていたときがあった。少し話をしたが、中国。いや、昔日本の車が安くてコンパクトで市場に殴り込みをかけてきたときがありましたが、同じく中国もその道をたどっているのです。アジアなど。というふんいきだったが、名門ヨーロッパの自動車産業。まじめで質の高い労働者をかかえ、労働組合が強くても質のいい労働者をかかえるスウェーデン。
そのうち、SAABもVOLVOもSASも中国の会社になるインターナショナル時代がくるかもしれない。
ストックホルムのがむらすたんの旧市街。お土産やに中国人経営のお店がふえつつある。じわじわと。世界の5人にひとりは中国人。よくみるとタイ料理家さんもおすし屋さんも、老舗のストックホルムの日本料理店も中国人経営となっている。海外で、適応能力の高さでは、右にでるものはいない。ヨーロッパの車産業が急にその行きえにちょっと注目している中国ブランドである。日本だってTOYOTAを作った。ほかのアジアの国ができないはずもない。人が育っている。