スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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中国にこびる必要のないノルウェーの経済力とオイルマネー

ノーベル平和賞を授与するノルウェーが石油産油国でお金持ち国であることは周知の事実。ノルウェー、スウェーデンそしてデンマークやフィンランドの4国を比較すると、今もしかしたら、一番民主的に他の国に媚へつらう必要なく、物事を決定できる力がある国かもしれない。

人種差別はいけないと教えられているスウェーデンの教会や学校。アジア人蔑視があるのは、北欧より、むしろロシア国との印象がある。ロシアの田舎農民がたくさん行き来するサントぺてルスブルグ駅で、頭のてっぺんからつま先までじろじろと見る駅員の太ったおばちゃんを思いだす。パスポートを見せろ!と警察が駅にいるとまるで罰せられる雰囲気までする威圧的なロシアの雰囲気はわたしはいやだ。ロシア人でやさしい人も多いが、公や上のひとが威張りくさくするという伝統はいかがなものだろう。いばってなんぼの世界という雰囲気があの国にはある。

共産主義時代のノーサービスは、中国では、全てのセクターがポスト80(80年代以降に生まれた人たちが、空港、レストラン、オフィス、デパートなど人目につくところにいるので、共産主義のノーサービスが身についてしまった人たちは、ことごとく現場から去ってしまった。)空港の両替でおばさんが怒ってコインを投げつける時代は中国1990年台半ばにまだあったが、今はその影もない。しかしながら、ロシアの年配の人たちがスウェーデンの町のあちこちでサービス業に携わっているが、いばっているカフェのおばさんやにこりもしないでしかりつける駄菓子屋の親父はロシア人か園周辺国とみる。やさしそうなカフェのおばさんは、ポーランド人女性が多い。という私の観察は、いかがなものだろう。

人間は平等だからサービスをするなんてだめ。社会主義にもそういった雰囲気がある。じゃあサービス業はなりたたないのだろうか。ダブルスタンダードである。ロシアのキャビアバーで蝶ネクタイをしていたカウンターのおじさんが、いばりながら、ピーナッツとコカコーラをくれた。わたしにとっては、ロシア語がまったくわからないので、英語も通じないところでは、せめてのフランス語ということでなぜかアフリカ人ウェイターが働くフランス料理店に足を運ぶことになった経験がある。あたらしいロシア人の若者と旧世代とはまったく違うことは確かである。余談だが、ロシア語圏のお姉さんたちは、スウェーデンで働いて、物価の安いロシア語が通じるバルトの国のスパに遊びに行く。田舎のほうにあるスパで垢すりやマッサージ、ダイエットコースや美容など格安で受けられるという。あのあたりの国は、経済がよくないから、スウェーデンのクローネを持っていくとリッチな気持ちになるわ。という声も。

お上がコントロールしなければ気がすまない、個人の人間に考えさせることをさせず、従わせるコントロールフリークの国は、K主義と見る。個人個人は田舎のいい人であっても、国のシステムは、国民の性格や行動を変える。スウェーデンにたくさん出稼ぎに来ている東欧やロシア周辺国のロシア語を話す人が多い。バルトを含め
経済がまだよく、働いた分税金を払っても外貨を稼げるスウェーデンは、国でどんなに働いても這い上がることができない階級の人にとっては魅力的だ。中学生になるかならないくらいの子供をつれてシングルマザーでスウェーデンに入り込むロシア人女性は多い。子供は、途中からスウェーデンで育つ。家の掃除などロシア人女性はよく働くので、スウェーデンの金持ち宅などで重宝される。ポーランド人も多いが、ポーランドの人は、私の印象だと、人がいい人が多い。なんとなくやさしい気持ちが伝わってくる細やかさがあるというのだろうか。積極的な女性は、あっという間にスウェーデン語をマスターし、スウェーデン社会にすうっと溶け込む人も多い。

コントロールフリークという言葉は、私の印象だと仕事においては、ロシア系など共産主義国で育ったひとが多い感じもする。威圧的におどしをかけて、あめ鞭スタイルはスターリンスタイルというのだろうか。うかれているときに、水を頭からばしゃりとかけるという感じ。中国では、中国人専用のお泊りするホテルの部屋に電話があっても数年前までは、上海などでは、交換がどこにかけるか把握し、聞いているというスタイルがあった。

オイル産油国ノルウェーの今回の平和賞は、20人も反アラブ移民党に国会議員を送り込んでしまったスウェーデンや移民締め出しのデンマークとは違った印象を世界に与えた。中国との関係があまりよくなくなってもノルウェーには油があり、オイルを買ってくれなくてもいいですよ。干したらもいらなければ、売らないよ!という態度にでることができる。スウェーデンは、馬車馬のように移民を3Kで働かせて、税金をとり、移民が必要であるのに、複雑な気持ちでいるというのが本音と見るが。

世界からオイルはいつかなくなる。その前に富を享受する国と人たち。ノルウェーの独立を許してしまった1900年最初の頃のスウェーデンの判断は、やむ終えなくても今頃はしまった!という気持ちでいるのかもしれない。貧しい漁師の村から金持ちの国になったノルウェーのクローネはスウェーデンより強い。物価が高いオスロの街中のカフェで、私はパプアニューギニアコーヒーやブルーマウンテンコーヒーをふつうにおいていたのに驚いたもの。スウェーデンは、社会主義、高い税金で従業員がたくさんやとえないので、セルフサービス、コーヒーの豆は、一種類ブレンド、作り方エスプレッソやカプチーノは同じだが、ポルトガルみたいにエスプレッソで豆の種類が10種類おいてあるカフェが普通というのと違う。ポルトガルのエスプレッソがおいしかったのはそのせい。スイスのネッスルは、忙しい時代にそれでもいろいろな豆のコーヒーを気分によって飲みたいと思う人たちのニーズにこたえたネスプレッソを生み出した。そうそう。いろいろな豆のコーヒーを学生時代から自由に飲むのになれたサービス王国JAPANで育ってしまうと、ブレンドだけを飲まされる社会主義平等スタイルに飽き足らない。といってもわざわざコーヒーをいただくのに、STOCKHOLM LUXやオペラシャラーレンレストランやグランドホテルというのも、これだけ一点豪華主義ライフスタイルとして友人たちにあきれられるだろう。ホットドッグを食べて、その10倍近いコーヒーを飲みにわざわざルックスへおでかけするというのは、どうみてもアンバランスだ。日本ならいくらでもありそうなこと。

ここスウェーデンでは、イケア、H&M COOPとICAそして近所のホットドッグ屋のスタンドと明快な構図がある。ちょっと贅沢しようかな、という日は、どこにおでかけしたらいいのだろう。一見よさそうに見えるレストランバーも、飲み物をいただくまで10分、じっと我慢の子で待った後に、座る席がなくて、立ち飲みというケースもある。うやうやしい最高のサービスを受けたのは、2,3度のみ。友人が招待してくれたオペラシャラーレンレストランは、スウェーデンで天に昇るくらいのサービスに飢えていた、ささくれだった私の心をしっかりと潤してくれた。

今回のノーベル賞の平和賞は、中国をぴりぴりと気持ちを逆なでしたものだが、ストックホルムでひそかに民主化の活動を続けている中国人たちは、喜んでいるだろう。彼らは、北京に戻ったら、年老いた親の家を訪れる前に投獄されるのだと思うと、一生親と会えない中国人もかわいそうと見る。中国は大国であり、内政の平安が発展には必要。ロシアや中国の同じところは、お上がコントロールし、普通の人たちは、余計なことを考えることをしないさせない。言われたことをロバのようにやること。非効率だろうが、非生産的だろうが、上の決定に考えないで従うことだったが、さて、今の中国は、ビジネスに関しては、そうではなさそうだ。ロシアについては、定かではない。上下関係がはっきりしていることと、K主義でありながら、持つもの持たぬものの差が大きそうだ。
by nyfiken | 2010-10-10 20:32