スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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1900年代最初の頃のヨーロッパのファッション


アンテイックのお店でみかけて印象に残った赤いビロードの18世紀末のいす。低いいすは、淑女が長いドレスを着て座るのに適していた高さ。100年後、生活は変わり、今のジーンズ姿やパジャマシャツを外に着て歩くファッションを昔の淑女が見たら、下着で歩いていると思うかもしれない。ファッションは、繰り返し。今のストリートモードファッションは、新しくなく、新鮮でもなく見える。新鮮に見えるということで、最近はバレリーナの映画にインスピレーションを得たクラシカルなファッションがスウェーデンで話題なのは、必然とも思える。

オリジナリテイでいえば、スウェーデンのバッグや室内クッションの小物など見ると、なんとなくインドネシアのバテイックそのものだったり、スマトラのトバ湖あたりのイカット織りをそのまま輸入してベッドかばーにしたり、クッションカバーにしているものが多く、なんとなくオリジナリテイーというよりは、外から珍しいものを持ってきてデザインしているような雰囲気がするものも少なくない。オリジナリテイとはなにかとふと考えさせられる今日この頃のデザイン。

またカーテインやクッションメーカーも日本のこけしや東洋のモチーフを入れたものが流行。アメリカで上を向いて歩こうという歌が流行った昔それをすき焼きソングとして売りだして大流行したそのニュアンスというと分かりやすいだろうか。アバウトなのが、外国の外国文化の受容ということでスパゲテイ納豆紫蘇やスパげっテイ明太子があっても、本場のイタリア人が怒ったという話はあまり聞いたことがないアバウトなものがデザインの現状と思えばもっと分かりやすい。それはインスピレーションということばで解決するかもしれない。あの偉大なモネなんかも日本の影響を得ているくらいだから、世界はお互い影響をうけながら、自分の家にあったものを少しふりかけをかけてみるというのが今のデザインの現場のような。それにしても、感動する美しい靴が少ない今日この頃、スウェーデンでは雪や氷のために、冬の靴は軍隊のような靴になる。ひらひらやエレガントな靴は、履き替えるホテルやレストランご用達となるわけで、そこが南ヨーロッパや南の日本とは違うところ。エレガントという言葉を忘れそうな、ノルデイックセーターを着て山小屋ですごすようなスキーのような格好で歩かざるおえないマイナス15度からもっと低いスウェーデンやフィンランドでは、独特のファッションが生まれる素地が十分にある。

フリルの着いているかわいらしい金持ち風農家の妻や娘スタイルを楽しみたい人には、NOANOAといブランドがある。これは、北欧の田舎のお金持ちらしいファッショん、カントリースタイルの好きな日本女性なら、値段さえ気にならなければ、人気がでそう。品はよい。ただ独特のスタイルが好きか嫌いの好みの問題。スウェーデンのおねえさんも、実は、ふりふりが嫌いではなさそう。ファッションが上手なのは、むしろ高校生とも見える。余談だが、スウェーデンの小学校高学年から中学生がマスカラをたっぷりとつけたり、ネイルに色をつけているのは、普通にバスで見かける。長いまつげがますます長く。そう女の子は長いまつげが好き。いつも疑問に思うのは、年中進化しているマスカラとあの男の髭剃りの刃だ。いつも新しいようでなんとなく同じモチーフのリポビタンDのテレビコマーシャルを見ている感じで、進化しなきゃいけないマスカラの宣伝や髭剃りの刃の広告に携わる広告マンは、日々どうやったら進化を見せることができるか悩んでいることだろう。ファッションの話が最後に、マスカラや髭剃りの話になってしまった。さて、週末の金曜日。おとなしく静かに眠り休息が一番幸せなこと。
by nyfiken | 2011-02-26 04:54