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by nyfiken
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東日本大震災:放射性物質、県外に…福島第1原発

東日本大震災:放射性物質、県外に…福島第1原発
毎日JP

福島第1原発。左から1号機、2号機、3号機、4号機=福島県田村市上空で2011年3月13日午後4時8分、本社ヘリから西本勝撮影 東日本大震災の被災地では13日、自衛隊や警察、消防などが6万人以上の態勢で救助・捜索を続けた。毎日新聞のまとめでは14日午前0時現在、死者が1900人超に上り、行方不明者は2万人以上。少なくとも34万人が避難生活を強いられている。気象庁は13日、地震の規模をマグニチュード(M)8.8から9.0に変更し、世界で観測史上4番目の大きさとなった。東北電力は同日、女川(おながわ)原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)の敷地内の放射線監視装置で、原子力災害対策特別措置法で定められた通報義務のある基準値の約4倍に達する放射線量(1時間当たり21マイクロシーベルト)を検出。原子力安全・保安院は、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)1号機で12日に発生した爆発事故で漏れた放射性物質が南風で約120キロ離れた女川原発周辺に運ばれたとみている。福島第1原発3号機でも炉心溶融が発生し、水素爆発の危険性が浮上した。福島県内で被ばくが判明したのは計22人になった。

 女川原発1~3号機は11日の東日本大震災発生時に自動停止後、燃料の核分裂が生じない、低い温度が保たれる安全な状態となっている。このため、保安院は福島第1原発の爆発で放出された放射性物質だとみている。

 保安院は、女川原発で21マイクロシーベルトの放射線量が検出されたことについて、「健康に影響ない。その後、数値も下がっている」と住民の健康上、心配ないとの見方を強調した。また、放射性物質の影響が広範囲に広がっている点について、避難区域拡大などは必要ないとする。

 一方、政府の原子力委員会の元専門委員、吉岡斉(ひとし)・九州大副学長(科学技術史)は「調べれば被ばく者はもっと増えるだろう。一般市民が広範に被ばくするという、日本では前代未聞の事態だ。原子力発電に対する評価を大きく下げる事故だ」と指摘する。 ◇被ばく◇
 事故などで放射能を持った物質が漏れ、体に付着する「放射能汚染」や放射線を浴びることによって起きる。受けた放射線の積算量が200ミリシーベルト以下であればただちに健康への影響はないが、それ以上高い場合には、吐き気や倦怠(けんたい)感が起き、さらに高線量ならば即死の危険もある。茨城県の燃料加工工場で99年9月に起きた「JCO事故」では社員や周辺住民666人が被ばくし、社員2人が死亡した。

毎日新聞 2011年3月13日 19時38分(最終更新 3月14日 1時02分)
by nyfiken | 2011-03-14 06:34