スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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E.Uの日本製品放射能輸入税関検査通達

日本の農水省からの通達では、地元の人に慮り、個人消費者の自己判断にむしろ任せるようなあいまいな農産品の扱いであるが、海外では、食品安全がきちんと証明されないうちは、健康災害が拡大しないうちに、各国方針で輸入を制限する方策がすで3月28日ごろにイギリス、EU諸国、アメリカ政府そして税関通告で日本の輸出業者、通関業者むけに出されている。

アメリカは、日本政府からの通達にしたがって、食品産地制限を3月11日以前に収穫され、加工されたもの。日本国内と同じく福島、群馬、茨城、千葉産は輸入は受け付けないとしている。EU諸国は、さらに厳しく、福島原発から放射能拡散のキロ数により、東京を含めて、as been harvested and/or processed before 11 March 2011
 is originating from a prefecture other than Fukushima, Gunma, Ibaraki, Tochigi, Miyagi, Yamagata, Niigata, Nagano, Yamanashi, Saitama, Tokyo and Chiba
以下の県の食品、農産物は避ける厳しい通達である。
福島、群馬、茨城、栃木、宮城、山形、新潟、長野、山梨、埼玉県、東京都、千葉県産の産物以外と日本国内における基準値とEUが定める基準値が違うということもあるが、暫定基準地は、事故後、それまで原子力発電所で働くひとの事故向けに作っていたものを、急遽、政府の指導で、原子力安全委員会に暫定基準値を提出するようにという通達がでていた。すなわち、福島原発の事故の被害を想定しての暫定基準値であるから、これは将来みなの目が離れたときに、委員会が世界の水準にもどす可能性がある。
基準値以下というあいまいな言葉は、しかるに世界的な標準からすると、以下ではないということを認識するべきであり、疑わしきは食べず、出荷せず、政府がいう外の皮をはずして、とか洗ったら大丈夫という小学生でもだまされないレトリックに注意されたほうがいい。農薬を使わず10年という土壌で作ったエコでも、放射能が雨で土に落ちた場合は、それが土壌にしみていく。

国への信頼は、国の面子を思うより、国民ひとりの健康を考えるべきであり、国民医療費負担増を将来減らすために、きちんとした政府や国の厳しい対応、政治家の口からでまかせのような(安心してください!)だけだと、タロット占いや新宿の母の占いと変わらない。

日本の放射能汚染に対する政府広報の甘さが目に付くが、野菜は洗ったらいいとか、外の皮をはがしましょうといったことが、もし外国のメデイアの目にとまるものなら、あまりのノー天気ぶりに、あるいはあまりのいい加減さに、海外の日本農水産物に対する信頼がまったくなくなる。チェルノブイリの周辺のひとたちも、野菜は洗って、ちゃんと外の皮をはずして食べたはずである。


政府が政策により、きちんとした対策をとれば、それにしたがって、人々はなければないなりに、動くし、東の野菜が食べられなければ、西にもっと作ってもらえばいいわけで、よかれとおもってがんばった農家のひとたちのために、風評を飛ばせ!といった短期的なビジョンでがんばることによって、健康被害がでてくる可能性がある。期間を限定し、農作物は捨てること。出荷させて、日本が決めた暫定規定値だからといって安心できないと判断する。海外の常識を無視して、農民の怒りをかわし、健康被害があるひとは、将来、根拠がないことを理由に国が逃げる(あなたの判断で買ったわけだから個人の責任とする)ならば、最初に”国民のひとりの健康も被害を与えない!”といって豪語していた姿勢はうそとなる。
チッソやかねミ油問題や森永砒素ミルクなど、水、粉、食品の安全は、国民が安心して生活できる最低の権利である。国の政策ひとつさじ加減で、将来は、次世代の国民が早死にし、病気がちになる弱体国を作るか作らないかは、その場その場しのぎの判断では、功をなさない。

パニックになる必要はない。日本のニュースは、それは一字一句が世界に現地語で発信され、すべてガラスばりである。鎖国日本といわれないように。チェルノブイリの事故の後は、そのときの事故より、第2次汚染の食品から病気になった人が多い。ミルクや水、野菜など、洗ってとれるものだったり、外の皮をはがしただけでいいものなら、なぜ、アメリカもヨーロッパの国々が首都圏すべての県からの産物の輸入は論外として禁じていることの重要性を知ってほしい。ヨーロッパはチェルノブイリの経験がある。

チェルノブイリの放射能が風で北に飛んで、いまだに、スウェーデンのある地域では、絶対ベリーやきのこをとってはいけない地区というのが存在しているのは、新聞を読む普通のスウェーデン人なら知っていること。。また昔太平洋で40年代に核実験をした島のあるひとつに、30年後に戻って生活をした人たちは、若い人たちを含めて異常な発ガン率で亡くなったという記事があり、福島原発から30キロ圏内では、進入禁止地区と将来なる可能性があることは否めない。屋内退去の人は、さらに拡大する可能性があるので、銀行へ行ってお金をきちんとするとか、大事なものを運び、そこから移ることを考えて、準備をしておくこと。原発50キロから80キロは、いつ政府の指示が変わるかもしれないので、最悪の場合避難勧告が出された場合は、2度と家に戻ってこれないことを覚悟して、今から準備をしておくと、あわてない。
by nyfiken | 2011-04-07 22:44