スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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Nyfikenの好きな日本の雑誌クーリエ ジャポン

COURRIER Japanを空港で手にする。世界1500メデイアからの記事を厳選。アンテナが高いし、よくまとまっている。780円でコンパクトに世界の動きや政治、経済、医学やいろいろな面白いトピックスがある。今手にしているのは講談社平成24年7月1日発行のクーリエ・ジャポンVOL 092
税金が高くても不満が少ないのはなぜ?北欧に幸せのヒントを求めて。
と北欧の例として、ノルウェー、デンマークやフィンランドやスウェーデンを救った長髪にピアスの反逆児と財務大臣のことまでが記事として載っている。さて、不満が少ないかどうか、北欧のひとが幸せかどうかは個人によルと思うが、税金が高くても不満が少ない。これはどうだろうか。興味のある人は、この雑誌を手に入れることをお勧めする。

スウェーデンで驚くのは、冬のとても寒い日に、赤ちゃんをベビーカーに置いたまま(たくさん着せているとしても)マイナスの気温に外にすやすや眠っている赤ちゃんがベビーカーにいる。外は寒いのに。。と外国人は驚くが、北欧でよく見かける光景である。防寒着がきちんと外を散歩させるときに着る特別の厚手のものなど重装備。わざわざ眠っている赤ちゃんを起こさずに、そのまま寝かせておく。カフェの中で母親は食事をとったりコーヒーを飲むのは普通である。雑誌の記事によると、デンマーク人の母親がニューヨークでレストランの外のベビーカーに子供を残したまま中で食事をしていたら、逮捕されそうになったという。育児放棄とみなされたというのだ。
(参考23ページ)

ドバイの7ツ星一泊17万円もする高級ホテル、3割がお金持ちの中国人観光客という。万元戸から億元戸に。中国人の一代でしかも過去20年以内に大金持ちになってしまった新興成金の成功話には事欠かないのが今の中国だ。余談だがスウェーデン語を学んでいたときの同級生に中国人がいたが、偶然図書館で会って浮かない顔をしていた。ストックホルム大学で数学を勉強しなおしている30代後半だが、国で大学をでて、スウェーデンにやってきたけど、仕方がないから、学生奨学金がでる大学に入りなおしているとはいえ、国の知り合いが中国で成功している話を聞くと、移民として苦労して、お金に困っている先の見えない毎日は焦るという。数学でなにかするつもりはないけど、言葉を習得するためと仕事がないからね。将来はビジネスだけど。中国にいる友人が商売で成功して羽振りがいいらしい。スウェーデンに来て、本当によかったのかと最近考えちゃうんだよね。ということだった。100人一〇〇通りの生き方あり。

昔楽園と呼ばれる島や熱帯の国に住んでいた時、美しい海と空と自然と引き換えに台風、フィッシュポイズン(魚の毒)で死にそうになったり、デング熱で二度も倒れて起き上がれなくなったことを思い出す。なにかに刺されたところが化膿してバイ菌がはいり、熱をだして、寝込み、あやうく大変なことになったり。。狂犬病らしき犬にかまれて、注射をお腹周りに打たれたり。。日本で普通に暮らしているときには、考えられないことが、熱帯に住むとある。悩みがないはずの楽園の人たちとて悩む姿を見て、楽園は各自心にあると思ったもの。(最近日本で上映されている楽園に住んで、次々と起こる大変なことというストーリーのアメリカ映画を観てみたいもの。楽園と思う場所に住んでみると、さまざまな人生模様の渦で悲喜こもごも。)

雑誌には、78ページと79ページにストックホルムが載っている。3日で巡る世界の旅というちょっとめまぐるしい旅だが、いいとこどりには3日がいいのかもしれない。脇に王様のブランチの映画コメンテイターLILICOさんが載っていた。日本人のおかあさんとスウェーデン人のお父さん。1970年生まれ。とある。あの頃勇気を持って日本を飛び出した日本女性も多い。シベリア鉄道組は、現地のスウェーデン人やあるいはヨーロッパのどこかの国の人と結婚あるいは同居して暮らしている。そういう日本女性は、なかなかチャーミングで素敵な女性が多い。

雑誌で普段何気なく歩いている通りやカフェなどの写真を見ると不思議な感じがするもの。ガムラスタンのユーレットレストラン(アニマルというレストラン名に難色を示すベジタリアンは、100メートル離れて、東欧出身のオーナーが経営しているベジタリアンのカフェレストランへどうぞ。)のことが載っていた。毎日あのホテルとレストランの前を通る私は、不思議な思いでその記事を読む。キッチンは外からずっと丸見えで眺めたものだが、そのせいか、ある日から真ん中が見えなくなった。若いシェフたちがきびきび働いているキッチンの中は掃除がいつも行き届いていそうだし、レストランバーは週末はいい感じで込み合っている。動物がかわいい私は名前で二の足を踏んでしまう。一本内側の通りには、スウェーデン一となった有名なレストランがある。旧市街は最近美味しい話題に事欠かない。クーリエジャパンの79ページに掲載されている近所の毎日通る地下鉄駅への道すがらにあるカフェ、メルクヴィストカフェが市内屈指のカフェと紹介されている。ドラゴンタトウの女で有名な作家ステイーグラーションの行きつけのお店だったことも雑誌を読んで初めて知ってびっくり。

メルクヴィストカフェのお店のカウンター右にある外が見える窓ガラスから通りを歩く人を冬、ぼんやりとコーヒーを飲みながら見ていたこともある。南ヨーロッパにある立ちのみワンショットカフェといった風にちょっと疲れた時に、立ち寄って飲むのもよし。昔は近くに今はもう移転してしまった大きな雑誌社の本社があり、編集者が多くその辺でたむろしていた。カフェやお店はどういう人たちが常連で通いつめるかでお店の雰囲気が作られる。隣でコンピューターで何か書いている人がいたり、これから私のデザインした服ブランドを売り込みにいくのよと独特のセンスを持ち、美しいチャーミングなスウェーデンの子が隣に座って、話が弾み名刺をいただいたことも。クスミテイーもいただけるカフェ。春から今の季節は外に出されたテーブル席の椅子に座る人が多い。数年前までは、お隣さんがたばこ屋さんで、葉巻のいい香りがぷーンとし、中からジャマイカの音楽が流れボヘミアンの雰囲気がそのあたりに漂っていた。ニューヨークタイムズの記者がここを書いているのは驚き!そういえばパリ出身の子が、なんとなくパリにある感じの通りだわ。という話をふと思い出す。アンテナが高く、日本にすぐ紹介するクーリエジャパンはなかなかのものと見る。そう、本当にNYタイムズ記者君が書いたとおりなのだ。旧市街対岸のゴンドレンからの一望をながめ、ニューヨークタイムズのおにいさんは、グラスを傾けたようだ。どうやらこの雑誌を毎月読むと、世界のいろいろな動きが一冊でマスターできるようだ。ぜひお勧めのクーリエジャポン。
by nyfiken | 2012-05-30 03:05