スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

日曜討論テレビ

日本語は、あいまいな言語であるからこそ、しっかりと説明されなければいけない。

今日のNHK日曜討論では、圧倒的に反対派のレベルが高い。

憲法学者、自衛隊の元幹部においても、反対派の元防衛庁長官官房長並びに元 防衛庁防衛研究所所長の栁澤協二氏の良識は、日本を救うであろう。防衛庁の中枢にいて防衛をよく知っている人間が語ることは、単に大使館員として戦地にいた元一外交官とは比較にならない。

PKOで活動されてきた戦争の今の現場をよく知っている伊勢崎賢治氏の話にも説得力がある。

宮家さんは、大使館員としてイラクで情報を集めたかもしれないが、最初に結論ありきのこじつけ的なお話で説得力に欠ける。


集団的自衛権については、国際協力とのはざまで、日本は、憲法9条によって守られてきた。日本は、この間の安倍首相の訪米でのオバマ大統領との話し合いにて、アメリカの経済的な負担を減らすために、日本の軍備費用増強、自衛のみならず、国際的な軍事費もしくは自衛隊の派遣の行使力の増大を約束することによってアメリカとの関係を保とうとしているが、戦争が好きなアメリカと一緒に歩むこと自体危険である。

2013年の2月February 22, 2013.安倍首相とオバマ大統領
この中で北朝鮮に対する日本の強い責任と安全保障の決意。戦争=どこかの敵国ではなく、国の枠を超えたテロ集団ということが戦争の範疇に入ってくる。日本の自衛隊を送り、またアメリカと同じ戦場で後方支援戸いう場所においても、自衛隊という枠を既に超えて軍隊という位置になる。憲法という国の根幹となるものを、政治家が勝手に司法や国民の声を無視をして、拡大解釈をしていくことにより、将来においては、戦争を起こす布石となることを考えると、今の政権は非常に危険である。

国際戦争の敵国は、国ではなく、アメリカを徹底的に疲弊させ、経済的にも弱くさせてしまったテロ集団がある。アメリカの経済疲弊は、これから1世紀続くかもしれない対テロとの戦いに、お金がもはや出せない経済状態に陥ってしまっている。そこに、日本の借金王国が加担することは、明日はギリシャになる可能性もある。鎖国ではいけないが、日本は、9条を盾に、今まで通り武力を行使しないことは貫いていかなければいけない。


我が国も借金国でありギリシャのことを他人事として見ていられない状況において、なにを安部首相は考えているのだろうか。憲法9条の解釈を閣議決定により、国民が良く理解しないままに、強硬に決めることは決して許されることではない。もし今の政府が強硬に決めようとするならば、残念だが、安部政権は、交代せざるをえないだろう。

久しぶりに日本で、驚いたのは、日本国民がよくわからないうちに、政治が憲法解釈を曲げ、しかも戦後何十年も来たことを短い間に変えようとしている。これは、兵法のやり方で短期決戦による勝利を安部さんは考えていると思うが、これについては、国民は、愚衆になり、知らない間に戦争突入とならないよう、歴史を繰り返さないよう、国民が国にノーと言わなければいけない。

自衛隊を軍として、海外で戦争に参加していいということにするならば、簡単に世界大戦に巻き込まれることとなる。無駄な若者の命を犬死にさせてはいけない。私は、南洋の島で亡くなった多くの若者の幽霊と現地で会い、負傷した兵隊の若者が最後に沖に停泊している日本の船まで泳ぎ着けず、浜で倒れた場所を訪れてその無念な気持ちを思うに、犠牲者を出す戦争をしたい輩を許すわけにはいかない。

中立国のスイスあるいは、戦争を回避したスウェーデンの知恵を見習い、流されずに、憲法9条を持って、諸外国での紛争での国際的な援助は、出来る範囲の協力のしかたでやっていくしかない。もし、世界の戦争地帯で戦争をしているアメリカの傘下に入るならば、簡単に戦争に巻き込まれていく。タガをはずすことがあってはならないと今日の日曜討論会のテレビを観ていて感じたこと。賛成の3人は、将来の戦犯として葬られたいのだろうか。


集団的自衛権賛成
すなわち戦争に行くこともいとわないと思う日曜討論の出席者名
(政府ご用達学者ー元国家公務員外交官―元大使館員、憲法学者、そして元自衛隊幹部)
宮家邦彦氏
百地章 氏
山口昇氏

百地さんは、あきらかに御用学者だが、彼の論が間違っていることは、次を参照。
札幌の弁護士の猪野 亨氏のご意見。
http://blogos.com/article/118014/
”合憲論を展開する憲法学者たちの主張は論理を展開しているのではなく、単に安倍自民党政権の軍国主義化に対してエールを送っているだけなのです。”とはその通り。

日曜討論テレビの参加者で集団的自衛権への反対者(元防衛庁長官官房長、憲法学者、国連職員―現在教授)
栁澤協二氏
伊勢崎賢治氏
水島朝穂氏


3人のレベルは高く、世界をよく知っている。日本を守れるのはこういう人達だと確信する。
特に栁澤協二氏の良識と常識に拍手を送りたい。頭が切れるし、テレビの画面を見ている普通の主婦にも一言一言が細胞にしみこむように伝わってくる。要するに良く知っているからこそ、相手にも分かるように話ができる。政治を任せられるのは、2代目ぼんぼんの頭の悪い政治家Aよりこういう人になっていただきたい。どうりで柳澤氏が阿倍首相の目の上のたんこぶと言われるゆえんである。

栁澤協二氏の書かれた本では、この本がおすすめである。

『亡国の安保政策――安倍政権と「積極的平和主義」の罠』(岩波書店)
また、ご本人についての非常に的確なブログに関しては下を参照のこと。ここで、首相の目の上のたんこぶと表現されているのが、言いえて妙である。こういう賢者の言うことには耳を傾けるべきだ。すなわち、餅やの餅。日本はダブルスタンダードで外交が必要と見る。すなわち、アメリカと共有する利益関係は、保たなければいけないが、今後1世紀以上続くかもしれない、新しい形の戦争(敵国は国ではなく、イデオロギーや宗教など複雑な国を超えたテロ集団。これは、巻き込まれたら、国はアメリカのようになる。すなわち、戦争特需は一部の大金持ちの武器商人や企業を金持ちにするが、国全体では国益というより国が疲弊する。)
http://news.livedoor.com/article/detail/9895490/

日本は、戦争をした。最後に戦犯が国際法で罰せられた。罪のない若者の命を多く奪い、国を疲弊させた。政府の中枢にいて、首相に仕えた官僚トップしかも戦争やテロの専門家がおかしいぞ。と警告をしている。この声に耳を貸さなくてはいけない。国民は、今の自民党と公明党の連立政権を支持するつもりだろうか。あれは、しかたがなかった。というひとことで、簡単にいつも戦争をしているアメリカと同じスタンスで戦争をし、また国を守る自衛隊を国際軍として派兵するなど、今の政府にその権限は全くないはずである。

脱線したが、「かつて政府の中枢にいた人間の使命として、『おかしい』と思ったことは国民に伝えなければならない」からだという動機で、柳澤氏が発言している。私たちも耳を傾けようではないか。




伊勢崎賢治氏

伊勢崎賢治、小川和久参考人《安保法制 参考人質疑》平和安全特別委員会 平成27年7月1日より




水島朝穂氏


水島朝穂(みずしまあさほ)
早稲田大学法学学術院教授
1953年東京生まれ。早稲田大学法学学術院教授。専攻は憲法・法政策論。「ライブ講義 徹底分析!集団的自衛権」「戦争とたたかう」「東日本大震災と憲法」など著書多数。

結論)日本国の国際貢献は必要だが、憲法の解釈を変え、集団的自衛権の解釈を拡大化することで、国の利益やリスクを考えると賛成することはできない。



参考)集団的自衛権関連







by nyfiken | 2015-07-12 11:32