スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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SUSHI IN STOCKHOLM



窓辺に飾られる大きなヒトデ型とも星形ともいえない明かりは、この12月にはいって一段と増えた。また窓辺におかれるろうそく型のランプもスウェーデンらしい。今頃は、クリスマス用のクッキーやお菓子がスーパに並ぶ。わたしのお気に入りは、かりんとうをちょっとやわらかくしたような?ドーナッツの食感があるお菓子。揚げ菓子だが、ついついあっというまにコーヒーのおともとして、手がのびる。

近所のお菓子屋さんSt eriksplan 駅近くのXOKOは、14日15日にノーベル晩餐のデザートコース特別メニューをだすらしいのですが、予約必要。スウェーデンで有名なデザート職人、Magunusは、ノーベルデザートを手がけてきた人という印象がある。スウェーデンのELLEの雑誌などをてがける出版社が近所ということもあり、この辺は出版関係者がよくでいりするカフェが多い。XOKOのデザートとそれにあうお酒ラムなどがそろっています。デザートコースなどはデートにおすすめ。
彼の本は数冊出版されていますが、お店でも手に入ります。ニューヨークで活躍するのペルー人女性歌手のCDなども流れていて、彼の南米に対する思い入れが感じられます。チョコレートの本では、南米のチョコレートのカカオの農場などの写真をみると、カカオを仕入れるところからはじめているのかしら、という印象もありますが、なかなかおしゃれなお店ですが、さりとて気取っているふうでもない。お酒とデザート。XOKOでデザートにあうワインを楽しんでみてください。

スウェーデンに必要な人は、日本の寿司職人。日本で10年以上寿司を握ってきた和食のいたさんは、明日スウェーデンに移住してもすぐにたべていくことができます。魚はさけしかおいしくないので、すしねたが、問題です。寿司職人が来たら、がっかりするのはそのところ。ねたを苦労して集めても、お客さんは、ほとんどさけの寿司をオーダーするでしょうし、日本人の駐在員が少ないので、高級な寿司としての接待者が少ない。

タイ人やイラン人などの寿司屋さんのほうが場所や室内のしつらいが上手なのでお客さんがそちらにいってしまうと、寿司職人としてのプライドが許さないかもしれません。そこが、ロンドンやニューヨークと違うところ。まだ、スウェーデン人は日本料理を形から入っていて、繊細な懐石料理のレベルまで一般的にいっていないので、(一流企業の駐在員やビジネスマンは別。)そこがむずかしい。

ランチお弁当は、焼き肉が、日本人が思う焼き肉とまったく違う。肉しか入っていないぼそぼそした薄切り肉のあまから醤油味の肉いため?は本当に焼き肉と呼んでいいものなのでしょうか。)ちんしただけの、やきとりの甘醤油もちょっといただけません。おべんとうには、ちょっとしたサラダ、寿司がすこし。焼き肉とやきとり。お弁当という日本の和食のお弁当は、ここでは受け入れられないのでしょうか。難しいものです。

スウェーデン人はいかやたこを普段あまり食べないので、鮭ののすしのみ。がっかりするのは、中国料理屋のビュッフェランチのすし。タイも中国も寿司など一部のひとが愛好するもので、この北ヨーロッパにくると平気で食べたことの無い人たちが寿司を握っている。ちょっと悲しい。モンゴルやロシアのアジア系、顔が日本人ににている中国人が多く働いているお寿司屋さんなのです。寿司やのメニューにある餃子がまた間違っている。

焼いた餃子がでてこない。むしたようなねっちょりしたのがでてきてサラダがつけあわせ。それが1000円以上するのは、がまんができない。スウェーデンで餃子もどきをたべたいなら、やはり中国レストランでまじめに点心にとりくんでいるところが正解。

小龍包など気の利いたものは、まだ無いのが残念。あっても、冷凍したのもをあたためるだけなので、横浜の聘珍樓本店の飲茶ででてくるようなジューシーなものとほど遠いし、しょうがの千切りが入った小龍包をつけるもの。黒い酢がないのもまだまだなのが残念。

冷凍の切ってあるものを寿司にのせてだすおにぎり感覚はいいのだが。先日タイ料理屋で(半分寿司をだしている。)タイカレーにすしようのねっとりとしたごはん(たぶん余り物)がついてきたときは、ここまで来たのかしら。とがっかり。

タイ料理にねっとりとした日本のごはんは、合わないと思いますが。ミスマッチもありでしょうか。ことタイ料理に関して、スウェーデン人よ!いいかげんなまがいものにまどわされるな!といいたいところですが、ここの寿司やは世界に広まった寿司屋の標準にするといい方なのだと思います。いまやストックホルムは寿司やとピザ屋が外食テイクアウトの主流になっていますし、ファストフードとしても市場が大きい。ダイエットとしての効果もあるダイエットで油抜きのお寿司なのです。

先日ある中国料理店のランチビュッフェでのお寿司はおいしくなく、しゃりは、ぼったりしていた。中国人の若いお姉さんが握っていたのですが、悲しいくらい寿司と遠い存在のものになっていました。中華料理屋さんで、すしはないし、タイ料理屋ですしもないと思うのですが、アジア人はみんな見た目が同じという?

もちろん日比谷の帝国ホテルの地下アーケードのお寿司屋さんは、もちろん文句のつけようがありません。。寿司は深いものです。問題は、中華料理屋さんでのランチビュッフェでのさけの寿司ネタはもうすでに、古くなっていた前日の残り物の味がしていたので、そのうち食中毒がでるのは、時間の問題ではないかとちょっと危惧しているところです。古いすしは、一口食べた瞬間にのどを通らないものです。おいしくないのは、古い証拠。


冷凍のまぐろは、スウェーデンで手に入るまぐろの種類が刺身としては大味。まぐろが大型なのか、ともかく味がない。けしごむをちょっとやわらかくしたような、味も素っ気もないもので、コストパフォーマンスが悪い。冷凍のいかが、ちょっとましです。

スウェーデン人もイギリス人もいかやたこの寿司は、うけないのでは。Mr.BEENの映画にもあったが、回転寿司やでいかのすしときいて、吐き出すのは、欧米人の素直な感覚だという気がする。



世界の寿司になった寿司。柔道がフランスや外国ですばらしい選手を育てたように、海外で寿司は独自の発展をしている。日本には、インドのカレーが日本のカレーライスにに、中国で日本のカレーライスとして、流行している。料理はこうやってグローバルな世界の中で影響し合いながら、成長していくのだろう。

イギリス人の女の子が、私のランチは寿司。今朝、にぎったの!本をみてちゃんと作ったのよ!とある日お弁当箱を見せてくれた。それもあり!”えっ日本人が、中華料理を作るの?寿司ばっかり食べてるのじゃないの。という質問を真顔でした中国人。


そう、わたしたちも麻婆豆腐や酢豚で育っているのだから。”うちのおかあちゃん料理うまいんだよ。”ある日東京の電車の中で聞こえてきた会話。小学生の男の子が友達に話してる。どんなの作るの?えーとね。麻婆豆腐。

以前ドトールでコーヒーを飲んでいた時、おそらく昔の彼女と彼が再会したような(会話が聞こえてきた。狭い店内なので)シチュエーションだったのだろう。”今のかみさん、料理結構うまいんだよ。”どんなの作るの?"麻婆豆腐なんて結構うまいよ。”そう子供もおとうさんも甘辛はあっても麻婆豆腐は好きなのだ。中国人が、え日本人麻婆豆腐なんて食べるの?と驚く無かれ。日本には丸美屋からハウスの麻婆のもとから、レシピもあふれている。

オステルマルムにEAStがあるが、お寿司もランチもそこそこにおいしかったのでオススメであるが。日本のビールを一番おいてあるお店は、むらさきである。


タイ人だってバングラ人だって今時寿司をにぎる。商売として寿司屋で働いている。日本に一度も行ったことがなくてもここでは問題がない。ならば、どうして日本人はみな寿司屋を簡単に開かないのだろう。知りすぎた故の難しさ。知りすぎると難しいのだ。なんでも。

結論は、スウェーデンにはスウェーデンの独自の寿司があり、さけの寿司は、ビュッフェをさけるとだいたいどこもおいしい。是非ストックホルムにいらした際は、さけのすしを一度は食べるのも悪くはない。スウェーデンのお金持ちは、ニューヨークなどに行くと最近は予約してNOBUに行くらしいが、チリの料理のエッセンスを利用して海外で活躍しているNOBUは、国際性をもった日本人のシェフ。オーストラリアのテツヤも海外で成功しているが、ノブやテツヤは彼らの本を出版したことも大きい。日本料理を海外の人たちによりおいしく受け入れられるよう、彼らの工夫は脱帽ものである。アメリカならば、映画スターや有名人御用達になったことも大きい。やはり人の縁というのは、大きいのだ。人間はひとりでは本当になにもできない。いろいろな人にお世話になって、今日の自分がある。普段忘れがちなことを12月は、思い出させてくれる。
by nyfiken | 2007-12-07 03:08