スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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垣間見る昔のスウェーデンの暮らしとストックホルム散歩

朝アパートで軽い朝食を食べたあと、出発。日曜日の朝お店があくのが11時。10時にあくスカンセンへ。スカンセンでは、昔のスウェーデン人の暮らしがみえる。100年以上前に農家や村の学校と先生の家。金物屋と商人の家。小作農民と家畜小屋がある木の家は、日本の昔の農家の家ににている。一部屋に6人もどうやって寝ていたのだろうという部屋。まきでたくストーブの調理場。壁に作りつけたベンチは、居間にぐるりとまわされていて、多くの人がそこにすわることができて合理的。

驚いたのは、1920年に商人は、ふつうのまきでたくまきストーブ調理台のほかに、電気のオーブンストーブとセントラルヒーテイングを使っていた。学校の先生は教室が家の一部にある。庭に当時蜂を飼っていて、はちみつを手作りで売っていたという。まきストーブの調理台にお湯がわくところがあって、蛇口がついているところは昔の日本のまきストーブににている。農家も実際の家を移転したもので、寄付をした家族から手に入れた、実際住んでいた人の写真が飾られている。農家の蒔きストーブ調理台で1920年代にコーヒーの生豆を煎るふたつきの取っ手がまわる鍋でコーヒー豆を煎って飲んでいたというのをしってびっくり。


スウェーデン刺繍は、日本に一般的に紹介されているのは、一部だが、わたしが好きなのは白い生地に、ブルーや赤など単色ででシンプルに刺繍をするモチーフ。コーヒーカップだったり、文字だったり。ラインが優しい。刺繍も台所にかかっていたのは、商人の家。あきらかに同時代でも商人が一番モダン名暮らしをしていた。一年契約の契約農家の夫婦は、55回更新して一生を終えている。昔は本当に寒い時代に調理も暖もいっしょにとった台所兼居間で寝ていたのは、興味深い。いすのベンチが夜はベットになる。家畜馬などが住む小屋が家に続いてあるほうは、家の中が大きく、二家族が住んでいた。おもしろいのは、大きな広間の室内にぐるりと壁ぞいに木のベンチが回してあって、客や大家族がみなそこにすわれるようになっている。。大きなテーブルをかこんで大家族の姿を想像する。機織りの機械で生地を織っていた昔の女性達。

いろいろな種類の小さなケーキ(みんなおいしそう)とコーヒーがのめる昔風の家があって、そこで手作りのおいしいケーキがたべられる。絵になるカフェ。100年以上もさかのぼったようなふんいきがあって、とってもおすすめ。ケーキもおいしい。北欧の伝統的なお菓子。キャンドルとお菓子のセってイングされたテーブルの前で写真をとってみよう。旅の思い出になる。そこのカフェはストックホルムカフェの本にもでている。女子大生は、チョコレートのプラリネを一個とコーヒー。わたしは、コーヒーとチョコレートのお菓子をいただく。スウェーデン人のおじさん。そして他に旅行客のカップルがいた。スカンセンは、入り口のよこにあるブテイックがとってもかんじがいい。スウェーデンらしい質のいいおみやげがたくさんあって、本からカード、良質のものがみつかる。

彼女が、昨日みて一個自分用にかった、文房具のおきにいり。カードや紙をぱちんとはさむと女の子や男の子のかたち。あるいはサンタクロースのかたちの切り抜きができるもの。がとってもきにいって、そのスウェーデンの有名文房具デザインショップへ。バスでエステルマルム近くでおりる。マリメッコのブテイックの前をとおる。ルイヴィトンのブテイックの前を通り過ぎ、ガラスのオレフェスやコスタボダのショールームの前をとおり、横断歩道をわたって、スウェーデンの若者が一番クールな場所と思っているスチュァプランのギャラリアンへ。モールの中にたくさんのブテイックがはいっている。


入り口のデスプレイオレンジ色のFACEのデスプレイに彼女はおしゃれ!と声をあげる。入り口をはいってすぐひだりが本屋。隣はフィンランドのヘルシンキが本店のフィンランドジン、フランス人デザインナーがつくる北欧宝石(ここの指輪のデザインは北欧でしたなかなか手に入らないもの)、セレクトショップ(バッグや洋服)Stockholm FACEのお化粧屋さん。フランスの食器や鍋を中心においているお店などの前をとおって、スウェーデンブランドの文房具デザインショップへ。いろいろな色のノートや鉛筆、ペン。楽しい気分になる。目的のものがみつかって、大満足。おともだちへのプレゼントを買う。(あとで、スウェーデンの店員さんは、親切。だって買った数より多めの袋をくれたの。と彼女)

スチュァプランの反対側出口近くのカフェはいつもながら混んでいる。ストックホルムで一番おしゃれな地域あるいは、お金持ちがではいりするショッピングモールといわれているところ。夜になるとナイトクラブなどに若者は、おしゃれしておでかけもするが、場所代でそのあたりは高い。BOSSやVERSUSやいろいろなブテイックがある。。

バスでグランドホテル近くまで。ホテルの前を通って、国立美術館へ。現代デザインに興味のある彼女は、一生懸命みていた。空港出発まで時間が迫る。あまり時間がないので、スウェーデンがほこるMAXハンバーガーをランチ。お肉が柔らかい。野菜が多い。店内のオレンジ色とライトブルーのインテリアは、カジュアルだが、デザインナーのセンスがいい。コーラがおかわりができるのがいい。

ヒュートリエットの駅までNKデパートの前を通り、地下鉄にのって、セントエリクスプランまで。アパートまで歩いて、荷物をとり、また駅近くのリムジンバス停留場まで。バスがきて彼女は出発していった。何回も手を振りながら。短い間だったけど、ストックホルムを駆け足で案内して、もっと本当は時間があったらお見せしたいところがたくさんあった。デザインや文房具やおいしいものに興味がある20才の女の子。いつか新婚旅行で来たいです。と彼女。今回の旅行でスウェーデンが好きになったということをきいて、嬉しくなったわたし。冬は寒くてくて暗いけど夏は気持ちがいいわよ。可愛い子には旅を。ご両親の愛情と理解があってこその一人旅。


母親が編んでくれたという手編みのセーターは、北欧でみかけるどのセーターより北欧らしくてすてきだった。空港まで迎えにいかずに、リムジンバスで最寄りの駅て下車そこで出迎えをした。最初ひとりでバスにのると、空港からしばらく暗い道をへて途中いくつか停留所にとまる。スウェーデン語と英語でアナウンスするにしても名前がはっきりとわかりずらい。でも一度新しい国にいってどきどきしながら、市内にはいる一人旅は、印象に残るもの。わたし自身の経験でも、ひとりで外国にでかけるのは、それなりにいつも緊張感がある。その緊張感と期待感がわたし自身好き。

フィンランドとスウェーデンの相違をいろいろ感じた旅田と思う。ストックホルムの中は、電車とバスで3日間180クローネの旅行パスを使うのが便利。一回のるだけで40クローネと高いので、これが短期滞在者には一番経済的。買い物につきあってついつい自分も買ってしまう。やっぱりガムラスタンが一番と彼女。戦争が180年?以上なかっった焼けていないヨーロッパの数少ない都市として旧市街ガムラスタンは、むかしの面影、石畳が残されている。いまでも馬車が通りそうな狭い道。16,17世紀。。。魔女の宅急便の舞台にイメージしたという宮崎はやおはいつガムラスタンを訪れたのだろう。旅で歩いてそれにインスピレーションをえて芸術にしたり小説にしたりする人たち。ガムラスタンの2月はいつもはつららを気にしてあるくのに、今年はまったく雪がふらない。本当に地球はこのまま気候が変化して、どうなっていくのだろうか。まさか地球が恐竜が歩くあんな環境になってしまったら、大変なこと。動物が大型化して、もっとかしこい大型の動物がでてきたら、人間はどうなるのだろう。と考えることは、もしかしたら、あと1000年さきのことはだれもわからない。


宮崎はやおの隣のトトロはスウェーデンでも上映。わたしは千と千尋をストックホルムの映画館でみて感動して涙が流れた。またその映画がテレビで上映された。


宮崎はやおは、アニメファンにとっては、神様みたいな人なのだろう。ヨーロッパの子供達は、日本の漫画本が自国語に訳されて売っているのをふつうにそろえて、育つ。まんがは、こうだ。とネガテイブにとらえるのではなく、なぜまんががこれだけ世界の人たちの心をつかむのか?日本文化のおもしろい部分。カラオケ、漫画、そしてアニメ。ゲーム。秋葉原のオタク文化。原宿ファッション。キテイチャングッズはこどもたちに人気だし。キッチュなアジアの雑貨はヨーロッパ人の選択でますますおしゃれなポップなブテイックで売られている。

20才の女子大生の一人旅。ルイビトンのお店の前を通ったときに、スウェーデン人の若者がみなナップサックやもっと安いH&Mのビニールのバッグを持っているのをみて、"日本人の若い人はみんなヴィトンをもっているひとが多いけど、スウェーデンはほとんどみないですね。”とコメント。ここの若い子は、分相応に、それなりにする。ヴィトンやグッチにこだわる子もいるが、お金をじゃんじゃん稼いでるキャリアウーマンやおばさまたちが、持っている方が圧倒的。またスウェーデン人は、室内のあしらえやインテリア小物、ベッドシーツ、季節ごとのテーブルクロスやランチョンマット、カップやグラスなどのコーデイネイトや照明を変えるので、クッションカバーやお花をいれるはち、キャンドルいれなどにお金をかけたり、お金をかける順序が少し違うのかもしれない。とわたし個人の意見。若い学生もアパートに友人をよんだりパーテイをするスウェーデン人は、イケアなどで手頃な値段のおしゃれな家具や小物でベッドもカバーを上手にして狭くてもよく友人達をまねいたりする。いつも感心するのは、それなりに台所やお部屋が居心地がいい。スウェーデンの若者は一人住まいの場合、ルイヴィトンにかけるお金は、働いて自分の給料がはいったときに、グッチでもヴィトンでも買うのだろうけど、学生は、そういったお部屋をきれいにするものに使うほうが多いのでは?少なくてもヴィトンやグッチを持ちたい人はもつけれど、あまりそこに人生の重点をおいていないような気がする。スウェーデンでは、職場でも女性があまりちゃらちゃらとして浮くことは、よしとされない。ラゴム(中庸)を美徳とするお国柄、ミニのフリフリと子供っぽい女子高校生のような格好で職場にいくことは、そのひとの品格を疑われる。高校生はお化粧もしているし、日曜日は髪の毛をたてて、黒くそめたり、いろいろな格好で町にくりだすが、それも平日とは違う。女性も職場では、印象のよいあまりめだたない洋服職場の服をきるが、夜のパーテイは、高いヒールをはいたり、ミニのふりふりも、胸があいたセクシーなワンピースも口紅も赤くぬったり、する。TPOの使い方を徹底されるのが、やはりヨーロッパの基本なのではないだろうか。

スウェーデンにいて、思うことは、スウェーデン人もパリやニューヨークに目がいっているということだ。特にファッション関係者で、ミラノ、ニューヨークで21才からモデルをしていた女性が、(TOMMY H やシャネルなどでトップモデルで活躍していた開眼しニューヨーク時代に培ったセンスで新しく洋服のデザインをはじめ、最近のH&Mの主催する新しいファッションデザイナーの登竜門である賞にノミネートされたKARIN Säby33才がいる。ラルフローレンなどに影響を受けたという。スウェーデンは小さな静かなヨーロッパの北のはずれの国。スウェーデン女性が世界で活躍するその土壌には、いつもこういった海外ニューヨークやパリに若いときにでていったあるいは他のヨーロッパで住んだひとたちが、今のスウェーデンのデザインシーンをリードしているような気がする。もちろんスウェーデンにいながら、北欧発のデザイナーで最近ニューヨークのバーニーズに洋服のコントラクトをつけたFIFTH AVENUE SHOE REPAIR のデザイナーもある。わたしがよく散歩するソーホー、セーデルマルム地区のジャマイカ人がやっているジャマイカ音楽のお店と同じ通り農民通り(BONDEGATAN)にあるBUTIKが今やニューヨークからまた世界にむけて発信されているのを知って嬉しい。(日本のバーニーズでも売っているかも。銀座と横浜はチェックしてみよう)


よく歩いた3日間。、ストックホルムにきてよかった。の女子大生のコメントが一番うれしかった。リムジンバスが停留所から離れ、わたしは横断歩道をわたり、サンとエリクスプランの地下鉄駅の上をとおり、レストランがタン通りへ。角のパリの街角にあるような小さなメルクビストのコーヒー店はいつものように狭い中は混んでいる。カウンターから外をみながら、ラップトップをひらいて書いているおにいさん。ROBERTたばこ店は葉巻やシガー、チョコを売っている。キューバの雰囲気など南米の音楽がながれている。比較的新しくできたとなりのオレンジ色のカフェ。雑貨のKAMARI。北欧ブランドのPIRGRIMなどデンマークやスウェーデンのブランドのアクセサリー、ラウンジ音楽、クッション、カード、キャンドルや雑貨が売っているおみせ。かわいいぬいぐるみもある。おとなりの美容室。いつもお店のデスプレイが楽しい。ベトナム雑貨やアジアの雑貨を売っている。パリのアジア雑貨店のイメージをヒントにしているようなお店。ベトナムからのバニラなども。。

ベトナムコーヒー。食器やランプが小さな店内一杯。南のスウェーデンでベトナム人がつくっている木彫りの彫刻の入れ物は芸術品。色っぽいおばさんの開いている下着屋さんは、マリメッコやフィンランドのメーカーの下着など。角はブテイック、セレクトショップ。男女とも。今はセールの最終。春物がどんどん入っている。通りをわたり、セブンイレブンセブンイレブンは24時間営業。中はあかるくて、最近日本でもそうだが、家庭料理のテイクアウトに力をいれつつある。チンするとできるスウェーデンの肉団子。ふぉっかちゃやピザ。やきそばみたいなもの。菓子パンやマフィン。パン。お寿司。などなど。店内でカウンターがありコーヒーものめるしそこでメールを送ったりチェックができる。

お店を横目にみながら、少し寂しくなって、楽しい時間をくれた20才の彼女のことを思いながらアパートへもどる。よく歩いたけどちっとも疲れなかった3日間。旅人と町をあるくと新しい発見がある。地球の歩き方をよくよんで予習をしていた彼女。やはりあの本は、なかなかよく調べてあると感心。
by nyfiken | 2008-02-29 06:07