スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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スウェーデンの映画

スウェーデンの夏休み、多くのストックホルムの人がゴットランドを訪れる。そのゴットランド島のスウェーデンサイトをみていたら、編集局長のお薦めのDVDの作品が紹介されていた。たまたま偶然にも週末金曜の夜テレビで放映された。心を揺り動かされた恋愛映画。スウェーデンにおける男女の愛のせつなさや普遍的なテーマがよく描かれている心に残った作品のひとつである。

ADAM OCH EVA日本語に訳したらアダムとイブ。ただし、もしゴーグルで調べたい時は、同じ作品名の1963年の映画もあるので注意。この作品は1997年。

男性を演じるスウェーデン人俳優B.Kjellmanがなんとも色気があって、スウェーデンの男性のある面をよく描き出している。結婚生活を数年して、そのあとマンネリに陥るカップル。妻は夫が引き留めるのもふりはらって、そして彼のもとを去る。そのレストランでの食事の途中で席を立ち、車に乗って去る姿。おいかけて、地面に倒れる夫のすがた。せつなくなってくる。

映画によっては救われない映画が多い。スウェーデンの恋愛映画には、観ている者をそうそうと納得させることも多い。ユーモアたっぷりにとかくシリアスになりがちな問題を、コメデイタッチに描いている。

この映画をみると、そうそうと思わずうなずく場面が多い。心に思い当たることや、細部にこだわって心のひだをよく表現しているのは、作品の原作もさることながら、主役を演じた男優や女優josefine Nilsonんなどの演技力もすばらしい。

Adam och Evaは今から11年前1997年の作品であるが、古さを感じさせない。テレビ深夜映画劇場でたまたま観たが、DVDでもう一度みたい。特にこれから結婚する人や、恋愛でうまくいかない人、あるいは一緒に住んでマンネリになっているカップル。あるいはけんかばかりしているカップルなどにさりげなくみて欲しい映画である。



スウェーデン人だから日本人だからと特別に大きな違いはない。リベラルであったり、社会の個人へのみかたが違っていても、人間が恋をしたり、結婚したいと思う気持ちや、一緒に住みたかったり、あるいは別れるときの辛さは何人でも同じだ。その普遍の愛のテーマを涙と笑いと一緒に時にはせつなく、時にはほろりと描いている映画。この映画の俳優の男性が母性本能をくすぐる。妙に色気のあるスウェーデン男性の魅力がよく描かれている。男優に花丸。この夏おすすめの恋愛コメデイ映画。



今世界中でなぜか大人気のアメリカのテレビ恋愛ドラマSEX AND THE CITY。スウェーデンのテレビでも連続上映している。なぜかアフリカのタンザニアでも新聞に話題のDVDとなって現在注目をあびている。普遍のテーマ愛を正面からまじめに素直に描いている。むしろ現実をえがきだすことにより、おなじように問題を抱える女性たちの多くの支持をうける。また4人いると4人の女性のタイプにより、パターンが違ってくる。もちろん相手となる男性もだ。咲く花の蜜によって飛んでくる蜂も違うのは人間だからだろうか。えり好みをしてしまうところに人間と蜂では、大きな違いがでる。



世界中のひとから共感を得る。肌や国籍が違うからといって愛の形に宗教による制約はあっても、人を愛する気持ちには、変わりはない。多く広く支持される理由はそこにある。
by nyfiken | 2008-08-04 10:03