スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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タイ人女性の落とし穴。スウェーデンの現状

裕福な西欧出身の夫を希望する女性、タイで増加 | Excite エキサイト

スウェーデンのテレビで今年、タイ人女性の欧米男性を求めるドキュメンタリーが、流された。タイの貧しい農家から、同じ村のポンさんが、豪邸をたて、プール付きの家が建つ。コンファラン(西欧人という意味の単語、日本人は、コンファランとは言わず、コンイープン)へのあこがれ。タイは、階級社会。どんなにがんばっても、貧しい家に生まれたタイ人の30歳以上の女性には、なかなかチャンスはない。残りは、ヨーロッパのおじさん50歳以上。お相手にスウェーデン人男性も多い。いわゆるネットでアジア女性との出会いサイトがたくさんあり、妻と離婚、独り身の男性は、そういった若いアジアの女性を求める男性がたくさんいる。シングル世帯の多いすとっくほるむ。家事が女性のようにできるスウェーデン男性は、家事というよりも、孤独をまぎらわす優しい女性というのが本音ではある。


スウェーデン人男性も日本男性同様、種々様々。いれずみチェーンが悪いとか、外見だけでは判断ができないが。酔っぱらったら、けんかばっかりしているよろずものもいるし、タイにでかけては、せっせと若い女性を連れてくる輩。あるいは、ロシア語がぺらぺらな(この人種はかなり多い)ロシア女性専門家など、知ればしるほど、ノーベル賞発表の気品のあるスウェーデンだけではない、別のスウェーデン人の姿も見えてくる。アジア女性は、ヨーロッパ人というだけで、点数が甘くなる。”どうして、日本人はそんなにコンプレックスを持っているの?いつもくらべているじゃない。日本はどうだとか。スウェーデン人はどうだとか?ぼくたちあんまり比べないよ。”とはスウェーデン人のいいかた。これは、日本じょせいを彼女にもつ男性の発言。もちろん、島国日本は、文明開化からそうやって、国を発展させてきた。アジア人の白人コンプレックス。アングロサクソンが世界を牛耳ってきたのだからしかたがない。このアングロサクソンという言い方は、実はかなりポピュラーな言い方である。スウェーデンはアングロサクソンではない。アングロサクソンはイギリス、カナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど。


タイはもっとわかりやすい。タイ女性の異常な白人男性コンプレックス。これは、わたしがタイに住んでいた時に、本当に感じたことだ。コンファラン(白人)というだけで、女性たちは、ひれふるする。特に、あまり教育のないお金のない貧しい村の女性。今日も、ゴーゴーバーで白人のおじさんをつるべく、踊る。わたしが、タイで目をつむりたくなった場所はたくさんあったが、そういうことが何十年も延々と続いていることがすごい。おばあさんもゴーゴーバーのママさん、ママもそうだし、娘もそう。延々と続く。脱出組はスウェーデンで教育をうけて、そしてよりよい教育を受ける。脱出は成功となる。彼らの成功には、2代時間がかかる。下手をしたら3代だ。


タイのインターネットカフェでおばちゃんに、英語メールをお願いするタイ女性。生活と人生がかかっている。わたしが、バンコクに住んでいた時に、感じたことは、そういった彼女たちの生活のハードさと白人のおじさんやおにいさんへのおっかけをいつもしていた女性達。売春婦やエスコートガールズの存在。英語がぺらぺら話せるほど、その世界の女性だったり。頭が混乱したものだ。上流階級と下の階級の大きな差。日本人が全く理解でいない社会のヒエラルキーは、タイなどでは、歴然としている。階級が違う人たちは、知り合わないし、シンデレラ物語は少ない。チュラロンコーン大学などのエリート学生ならば、そういった白人コンプレックスはそれほどない。またシルパコーン大学の友人もたくさんいたが、タイのエリート達は、むしろ過剰なロークラスの白人コンプレックスに嫌悪を表す。タイ人は、上流社会や教育のある人達は、かなりレベルが高いし、プライドがある。(わたしの親友の一人は、フランスで教育を受けたタイ人である。)

タイ人の貧しさからの脱出の手段としての海外進出。がんばりやの貧しいタイ人女性はけなげに生きて、海外で活躍し、せっせと家族に送金する。村を豊かにするために、女性が白人に身売りをして、売春、なんでもありの国だ。しかしながら、また、女性のちゃっかり加減は、スウェーデンのテレビにきちんと映りだされていた。だれも文句がいえない。いいじゃない。本人どうしがよければ。まさにそうである。一生懸命けなげに、スウェーデンのおじいさんに尽くしている30代(なぜかこの30代以上が多い。20代のタイ人女性は、同じくらいの男性と一緒。30代後半からヨーロッパ50代白人の同居人となる。)

甘い夢を抱いて、ネットやバーで知り合ったスウェーデン人男性と一緒になってストックホルムで暮らしている人を10人くらい知っている。知人とはいえない。しかしながら、知り合いの知っている面々である。色々なケースがある。幸せな人もいるし、そうではない泣いて暮らしている人もいる。結婚も同居も同じというシステムで、一緒に暮らして案外うまくいっているケースは女性が38歳男性が65歳といったケース。子供と同じ年で、かいがいしく尽くしてくれ、男女ともに働くのが当たり前のスウェーデン。移民語学学校卒業後(無料)病院の掃除夫、ホテルのベットシーツ係、掃除係、タイ料理屋の手伝い、タイ人のつとめている寿司屋のバイト。仕事には夜遅い仕事や朝早い仕事。力仕事。汚い仕事。危ない仕事など問わなければ、いくらでもある。


タイ人女性は、スウェーデン男性にとっては、アジアの女神。退職後、家でお手伝いさん兼、家賃と半分収入をいれてくれ、なおかつ料理もつくり、流行しているタイ料理屋の小さなお店のだんなにもなれる。

スウェーデンで3年、がまんして、暮らしたら、彼女たちもビザが下りる。学校でたくさん出会ったそういった女性は、”タイの生活に比べたら、ずっといいの。あの売春婦みたいなどっちつかずの生活。”といったひともいたし。タイの田舎の田舎の貧しい村からお嫁さんにきたひともいる。おかまさんも。バンコクの貧しい地獄のような生活よりこっちがいいという人もいる。朝まで女性が踊るゴーゴーバーもどきはストックホルムにもあるが、あまり外には目立たない。そこには、ロシア系やタイの女性、東欧など。

ある知り合いがいう。隣のタイ人の彼女のスウェーデンのだんなさんは、一日中遊んでいる。彼女が朝まで踊って、お金を稼いで、彼は、赤ん坊の世話をまじめにするのでもなく、朝、彼女が帰ってきたら、昼はどこかへでかける。酔っぱらって帰ってきてけんか。一日中泣いている赤ん坊を時々起きて世話をするタイ人女性。あんな状態でどうやって赤ちゃんが育つのだろう。母親は朝までストリップクラブで踊っているので、朝から起きられない。ご主人は、いないので、あかちゃんは、昼すぎ、起きるまで泣いている。

見かねて、ある日。声をかけたという。悪いスウェーデン人男性もいる。西洋人男性はタイ人男性みたいに蝶々ではないとはいえない。白人崇拝主義が、昔からあるアジアのタイでは、白人コンプレックスがはびこる。彼女たちには、戻る場所がない。ヨーロッパで地獄をみてがまんするしかない。スウェーデン男性のなかには、こういうひともいる。いやなら帰ったら。代りはたくさんいるよ。インターネットをぽんしたら、みんな口をあけて金魚みたいにぱくぱくしている。きみじゃなくてもたくさーんいる。あーあ。こういう話を聞くとわたしは、いたたまれない。勝手にやって!!!とさけびたくなるが、事実だから、書くしかない。


でも、悪いヨーロッパの犯罪社会にアジアの女性が巻き込まれるのだけは、聞きたくない。マフィアもスウェーデンにはある。ごろつきもクスリ中毒も多い。あかずきんちゃん、タイの地獄よりヨーロッパでまた地獄をみたいのかな。お金とひきかえに。社会の底辺を支えるタイ人女性は、スウェーデンの3K仕事のマンパワーだ。夢は、寿司やかタイ料理店。だんなをつかまえて、お店を出して欲しい!という生の声。夢は、胸一杯にストックホルムの空港に降り立つ。

おかまさんで、タイからきた髪の毛の長い男性がいる。知り合いのタイ人の知り合いであるかなりやせ細っているが、病院で掃除夫をしている。スウェーデン人男性は、前のアフリカ人女性の彼女との間にできたふたりの子供の世話を彼にさせる。タイ人のおかまさんは、そのごろつきの彼を愛しているから、どんなにいやなことがあっても別れないという。家賃も払い、そして彼の食事代も払う。アルコールでパーテイ付けの彼氏は、スウェーデン人男性としては最低な男性としかいいようがない。タイへ行って、性転換手術をするお金を昼夜働いて、そのひもさんをも養っている彼女のケースは極端だとは思わない。どんどん押し寄せるタイ人の女性や男性にあがめられているそのスウェーデン人の男は、スウェーデンの男性でも最低のどうしようもないレベルの男性だが、それがアジアの貧しい女性やおかまさんたちは、まるで寄生虫のように、働いたお金を吸い取られる。アジア的愛は、使われ、そして彼女や彼らはたくましくなっていく。

知り合いのインドネシア人女性がいう。まじめに働いて、スウェーデンに30年以上住む彼女は、そういったひどいスウェーデン男性のことを怒って言うわたしに、こういった。


”あら、そんなこといったって、どっちもどっちなのよ。タイ人女性に身ぐるみはがれて、愛という名のもとに、全財産とられちゃったまじめなスウェーデン人の知り合いを知っているわ。そうしてどんどん肥え太っていくタイ人の女性もいるのよ。今じゃいくつも商売しているわよ。”
落とし穴。運がよければ、彼女も成功するだろう。心持ち?まじめに、おじいさんの面倒をみて、田舎出身の女性を知っているが、スルッセンにある会社の3フロアを全部彼女が掃除している。朝5時に家をでて、夜は8時に眠る生活。年に2度はホリデイに行き、親にも少し仕送りしている。頼まれたら、タイ料理を作る。

気持ちがいい田舎のタイ人女性は、スウェーデン人男性の3度目の結婚相手。実際の子供より若い。子供が来たら、料理も作り、そしてスウェーデン人のご主人は、何もしない。家賃を半分払ってくれて、生活費も出してくれ、アイロン、掃除せんたく、美味しいお料理を作り、にこにこしているアジアの女性は、孤独な老後のスウェーデン男性を孤独から救うことにもなっている。ロシア女性や東欧女性、そしてタイ人や中国人女性のデートサイトは今やネットである。


宝くじに似たもので、リスクを伴う。あまりいい話は必ず落とし穴がある。精神異常の弁護士のお金持ちに娘を連れて(ロシア女性にはこの手の話にことかかない。)結婚したロシア人。一緒に住んでしばらくして、大きな館での、夫の異常行動。気が狂っていると知った時は既に遅し。精神病を煩っている夫と地獄のような生活をして3年、永久ビザが下りるまで我慢したというそのロシア女性は、やつれた顔でもうこりごり。とわたしにいった。こういった移民女性の小説のような話にことかかないのは、ストックホルムである。

日本女性では、ストックホルムに住むある日本女性が、イリーガルな堕胎をして、お風呂で血だらけになって、出血死寸前救急で一命をとりとめたという話も聞く。学生同居人だったスウェーデン人男性は、アパートに戻ってびっくりしたという。救急車を呼び一命を。どうしてそういうことを相談なく彼女がしたのか、理解ができなかったと言う。日本の親に知られたら、いやだという理由にしては、危険すぎる。。くだんの女性はもう日本へ帰国、スウェーデンへ戻ってくるといいながら、荷物はそのまま。親の病気が、スウェーデン行きを阻んだのだろうか。ストックホルム大学留学。関西の裕福な家庭の一人娘。学生アルバイト。バイト先であった彼とすぐ同居。もちろん日本の両親は知らない。スウェーデン人男性は、その後お見合いで彼女が結婚したと風の便りにきく。時間がたってもスウェーデンで毎日つけていた彼女の日記や手紙の山の一部をいまだ持っている。苦い思い出は、既に過去へ。日本女性のストックホルム日記は本人のところへ戻ることなく、風化するのだろうか。もちろんプライバシーは守られるべく。日本語がまったくできないそのスウェーデン人男性の荷物箱の奥深くに眠っている。


スウェーデンには色々な人たちの色々なドラマがある。その話を聞いて、わたしは、にっちもさっちも行かず、かといって誰にも相談できなかった彼女の事を思う。一生そのことを隠して生きている彼女は、スウェーデンでの生活をふたをして、生きているのだろう。彼にあてたすぐにもどるといった手紙は、日本人の曖昧さと、家庭の事情にはさまれた苦悩を表しているはずだ。八方美人的なそのばしのぎの夢物語遠距離恋愛は、ことスウェーデン男性にはまったく通じない。

朝まで踊っているタイ人女性の両親は、何も真実を知らず、娘がお金持ちのスウェーデン人男性と結婚したと、喜んでいる。真相は、全く別だ。彼女が男性を食べさせている。ひもの男性。悪い男性にひっかかるそういったタイ人やアジアの女性は運が悪いのだろうか。アジア女性を求める男性の中には、便利さや、従順さやいいなりになるということなど。タイ人男性が遊び人でどうして西洋人男性はそうではないと彼女たちは考えるのだろう。白人だから、タイ人だから、と分けて考えがちなアジア女性の落とし穴。もと売春婦であろうが、ダンサーであっても、いい相手にめぐりあって、幸せに暮らしている女性もいる。


知り合いに美しいタイ人女性がいたが、彼女は外国人がくるバンコクの美容室の受付をしていた。美人な彼女は、望まれて、結婚した。ご主人は背の高いちょっと年上のイギリス人。見た目はまともな男性だが、よくある話。彼女にお店をもたせて、一日中彼女は働く。彼は、お金を回収するだけ。女癖が悪い彼は、夜は遊びにいく。特に、黒人女性が好きな彼は、始末に負えない。うそばかり。わたしの知り合いの仲良しだが、その彼女に頼まれて、探偵のように、ある日一緒に見張りをさせられたことがある。(知り合いの代りに。。まるで映画みたいな張り込み!ー途中でどうしてわたしがこんなことをしなければ?と思ったけれど、女の友情のため。)

大部前の話になるが、今では笑い話。結局、その美しい彼女は、彼と別れずに、彼の家族が住む、ニュージーランドへ一緒に移住。

彼の親がなくなり、親の家に住む。彼女もしっかりしている。いつ別れてもいいように、働いたお給料の半分は全て貯金。2000万円の貯金をキャッシュで10年の結婚生活でした。もちろんイギリス人の彼は知らない。台所をあずかり料理上手な彼女は、やりくりが上手だったことが幸い。また、安く買った家を知り合いを通じて4000万円で売った。その半分は、彼女のもの。(アングロサクソンの法律)4000万円の貯金がある彼女の自信に満ちた今日。そして今別れたら、イギリス人の彼はアングロサクソンの法律半分半分財産分与で、親の土地や家の相続した分億単位の半分を彼女にあげなければならない。簡単に別れられないイギリス人のかれ。(マドンナの今回の離婚劇、金持ちの彼女が旦那さんに半分あげなければならないというアメリカの法律)

裸一貫で国をでたアジア女性のたくましさをひとつ感じさせる話。泣いてばかりではない。



男性は西洋も東洋も同じである。悪い人もたくさんいるし、蝶々タイプもスウェーデンにもごまんといる。暴力をふるうことが許されない法律があるのはどうしてだろう。それは男性の家庭暴力や、彼氏による暴力による事件や死亡事件があるからだ。3ヶ月おきに、彼女を変え、そしてタイ人やフィリピンを二股も三股もしている男性も知っている。本人はまじめなにそういう生活をしているのだ。もちろんそうではない、いい男性もたくさんいる。

移民女性には、移民語学学校で徹底して、言葉だけではなく、社会のことが教えられる。スウェーデン社会に入るためのABC。女性や子供が、暴力を振られたら警察に通報。家庭内暴力で悩む女性のために、相談に乗る社会的サポート。タイ女性は、身元保証人という悪い男性でもその人質のために、がまんするケースも。

タイの地獄よりヨーロッパは、お金がとれるだけいい、とお金で割り切る女性も多い。教育が無料。学校へ通い、英語やスウェーデン語を身につけて、大学へ行こうとする女性も多い。小学校しかでていなくても、学生奨学金をもらってずっと学校に通っているアフリカ人アジアの貧困国の女性。売春婦にならなくても、まじめに働いて、生活できる国は、北欧の国でもスウェーデンがトップ。デンマークの移民締め出し政策から、タイ移民は増える。


キイワードは、愛。スウェーデンおじいさんと生活しながら、実生活では、男性と愛を育てているタイ人女性もいる。おじいさんは、屋根を提供。女中と同じよと彼女。タイとイラクの不思議な巡り合わせ。不思議にタイ人とイラクやイラン人のカップルもうまくいっている。ストックホルムは、いろいろな人種が不思議な組み合わせで一緒になってスウェーデン人の子供が生まれて、移民たちもたくましく生活している。

タイの女性は、国の親にせっせとお金を送る。WESTERN UNIONという所にいくとそういった送金するタイ人の姿をみかける。生活を切りつめ、朝早くから働く彼女たち。村に大きな家を建ててあげるのが親孝行のタイ人の世界。いろいろな矛盾を抱えながら、今日も彼らは、すしをにぎったり、タイ料理を作ったり、ホテルのトイレをみがいたりしている。落とし穴に落ちないようにしながら。今宵もタイから安い労働力が北欧の地に降り立つ。タイ人男性より女性が圧倒的に多い。

日本人である私は、タイ人の経営する世界で一番タイのものがそろっている北欧のタイマーケットで、果物ドリアンを選ぶ。タイ人がたくさんストックホルムに住んでいるおかげで、タイから直輸入の全ての野菜、果物。お菓子。まるでタイに住んでいるような気に。日本でもあれだけのタイの手作りのお菓子が手に入らないだろう。

バナナの皮に包まれたタイの屋台のお菓子が空輸で届く。連日直行便。多くのタイ人は、タイ料理やタイのものしか食べない。タイ女性誌も新聞も。リトルタイはヨーロッパにたくさんあるが、ストックホルムは、その中でもトップに君臨。ここは、コペンハーゲンみたいに、公然とした売春婦がいないので救われる。スウェーデン人男性は、橋をこえて、コペンハーゲンへ。タイ人売春婦と遊ぶと言う話は10年前から知る人は知る話。いつもは、飼い犬のように大人しいスウェーデンの模範亭主たちも、羽を伸ばす時はしっかりと延ばす。女性もしかり。(というスウェーデン人の知り合いの話。もちろん全てではないが、北欧男女平等思想。愛とは別のものが彼らの考え方に存在することは確か。)

デンマークは、スウェーデンから行くと、特に駅近くに怪しい場所、バー、大人のお店、ピンクの怪しいランプなどがたくさんあって、夜は、女性が一人でコペンハーゲンは怖くて歩きたくない。雰囲気。特に駅の周辺。チボリがあるのに、大人のチボリもたくさんある怪しい場所。ストックホルムの夜と雰囲気が違う。

記事の中で引用されていた、タイの大手英字新聞バンコクポスト。タイに住んでいた時に愛読していた信頼性の高い英字新聞である。記事によると女性の数が男性を上回るから。といったまことにタイらしいいいわけ?には疑問を投げかけたい。こういうことをいいたがるのが、タイらしい。実は、女性が男性を上回るから外国人男性を求めるというのは、短絡的な分析である。実は、そんな数あわせが原因ではない。国際結婚が増えた背景には、経済格差の拡大。年10パーセント近いインフレーション。昼は托鉢夜はかつらをかぶって売春。という記事にもわかるように、タイ人の貧しい層の生活の貧窮がかなり酷い現状である背景が大きい。


なぜ知識もあり教育のある学生があんなに怒ってデモをするのかは、海外メデイアはちゃんと伝えていない。背後にコラプション、金持ちと庶民の大きな格差は、増大している。貧しい東北イサーンは、昔から貧しいところ。そしてタイのスラム。田舎からでてきた人たち。金持ちは、代々金持ちでうごかしようがないし、はい上がれない。方法はただひとつ。娘を海外に嫁にだし、そして外貨を稼いでもらう。また海外で爆発的に広まったタイ料理やさん開業を家族全員の旗の先頭にたつ、年頃のむすめ。30前は、それでもタイでタイ人同士自由恋愛をする。30過ぎたら、覚悟をきめて、コンファランのもとへ嫁ぎ海外へでていく娘達。これは、経済問題で、人口問題ではない。

マイペンライの穏やかなタイ人が怒る背景は、もはや毛沢東のような指導者が欲しいくらいの怒りの頂点に達していると私はみる。メデイアは、お金持ちの首相の個人会社。わたしがタイに居たときに、超豪華なホテルのようなデイスコがあった。日本にもスウェーデンにもない。その超豪華なデイスコのオーナーは新聞社もすべてマスコミを経営する一族のもの。バンコクには財閥や一族が経営する大手の会社が独占している。その富は、われわれの想像を遙か上回る。日本女性が、中国系財閥に嫁いでいる。その華やかさは、普通の生活をしている人間には想像がつかない。貧しいタイ人女性が、さかだちしてもはいあがることができない、世界。毎日パッポンのゴーゴーバーで外人相手に売春をしていても、生活はいっこうによくならない。最後の手は、海外脱出。旦那は、架け橋くらいに思っている。一生結婚するというよりは、まず、海外にでて、そこでビザをとり、働いて、できたら、ビジネス。というのが本音だ。

実際結婚後どれくらいのカップルが結婚が続いているかの調査は、バンコクポストでは書いていない。わたしには、想像できる。もちろん、幸せに暮らしているカップルの多くは、例えばアメリカのピースコーや、企業もしくは、年齢差の大きいカップルや田舎の女性がまじめにヨーロッパ人のおじさんとクラスと言った面々。ストックホルムのフィリピンやタイ人の女性と話をしたら、たいていは、おばさんがスウェーデン人とけっこして、その後別れて、うんぬん。なかなか大変でくろうしたと言う話も聞く。


矛盾だらけの国。海外にでて、外貨を稼ぐしか家族を救う方法はない。タイ人女性のコンプレックスだけではなく、切実な経済問題が、女性の外国人男性への身売りに拍車をかける。愛は次。愛というオブラートに包まれたなかに、女工哀史ではないが、外国人男性と結婚して、海外から送金して、夢のような映画のようなプリテイウーマンになりたい女性。タイはなにも変っていない。貧しいスラム女性がどれだけ貧しいか。バンコクのスラムの中を歩いたことがあるわたしには、想像がつく。


タイのマイペンライー。(大丈夫)。たくましい彼女達は、今日もたくましく北欧の地で生きている。ただ、タイでみるタイ人のような微笑みのタイ人はこの土地では見かけない。
by nyfiken | 2008-10-17 05:44