スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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トリシアギルドの世界

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トリシアギルドはイギリス人。インテリアデザイナーから今は世界に発信するギルドの世界。わたしが高校生の時に、最初本をみて、感動したデザイナー。テキスタイルや独特の色彩感覚がある。イギリスは、古い国で、家なども、北欧に比べると、ペンキを上塗り上塗りをしてぼこぼこになったり、建て付けの悪い家具をそのまま使っているホテル。古いブレックファストインのホテルに何回か泊まったことがある。窓のすきまからつめたい風が。。重々しい長い厚手のカーテンや絨毯をしかないと秋や冬のイギリスは室内が寒くてだめな理由を納得。暖房がよくきいている北欧スタイルと違う。
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暖房があまりなかった上海や部分暖房だったかつての東京の家の違いにも少し似ている。集中暖房で冬は公務員宿舎など温かい北京やオンドルを使う韓国。比較的南にある上海や東京の冬の家の暖房システムは決して全部部屋をあたためるものではなかった。かつて日本の家は、採光を考えて建てられたので、お日様があたる昼は窓からの光で冬でも暖かかった。最近は、隣との距離が近いため、暖房が必要な現代の東京の住宅事情。


北京で、人民軍の医務官夫婦の公務員宿舎で心温まる晩餐の食事に招待されたことがあった。寒い外とちがい、部屋はぽかぽかと集中暖房だった。上海のふつうの宿舎に住む人が暖房なしで暮らしているのと違ったのに驚いた。暖房がなければ凍死してしまうほどの北京の冬の寒さに納得した。6度にならなければ、暖房をいれない上海の大学学生宿舎と違う。7度になっても暖房なしで、セーターや厚い綿入れを着ながら勉強している留学生の生活は、今は改善されたのだろうか。
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イギリスは、古くて新しい。ロンドンの大学の宿舎に投宿したことがある。アルバート美術館すぐの大学だが、シャワーをあびるところが1メートル四方。タオルをかけるところがない。部屋にたどりつくまでドアが表玄関から数えたら20コ。火災予防のために、伝統的にドアがある。迷路のような建物の間にドアをいちいち開きながら移動するのはイギリスのスタイル。


リバプールで古い伝統的な立派なホテルに泊まったことがある。お風呂のなかまで絨毯がしいてあってシャワールームは濡れやすいので少し気になった。むかしのワードローブのひきだしが、なかなか開かない。建物は立派で、ロビーのシャンデリアに圧倒されたが、トイレットペーパーが少ししかないなど、どうやらマネージメントに問題があるという噂は本当だった。ベットが硬すぎて、一日で別なホテルに移った。比較的新しいホテルも浴室は広かったが、絨毯がしいてある。(気をつけてバスタブの中でシャワーを浴びた)また朝刊が差し込めるようにホテルのドアの下が少しあいてある。スイッチをいれたら、すぐに沸くポットと紅茶のテイバッグそしてバタービスケットも。

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イギリス人の生活の優先順序のあり方は、北欧の人のプライオリテイとは、少々違うのが面白い。スウェーデンからイギリスに飛んでいくと、どうしても北欧スタイルと英国スタイルを自然と比較してしまう自分に気がつく。古いものは大切にして、こわさずに、今までやってきた国。東京の地下鉄銀座線の雰囲気にイギリスの古い雰囲気を感じる。

スウェーデンは、案外潔い。モダンや新しいものに、案外躊躇せずトレンドに飛びつく傾向もある。めずらしものすきは、日本人だけではない。スウェーデン人の古いものから、きらきらした遠くの珍しい世界をみてみたい!といったヴァイキング魂は現代にも。

伝統にこだわりながら、あたらしいものや珍しもの好きは、田舎の森で長年暮らしたコンサバな北欧の人たちの気持ちも分からないわけではない。イギリスのリバプールは、印象に残っている街。ビートルズ博物館を訪れた。風の強い水辺を歩いた。トリシアギルドやジョセフコンランが、現代のインテリアの世界の革命児なら、アングロサクソンは時々こういった世界にセンセーショナルにでていく人を育てる。ビートルズ博物館は、とても感動した。案内パンフレットには書いていないことが、その中の写真の下に書いてある。百聞は一見にしかず。

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庶民的な労働者の街は、スコットランドのエジンバラみたいに薔薇とお城とウイスキーをきれいにオブラートで包んで旅行客を招くまちとちがう。ちょっと土臭い部分もあるけど都会。イギリスの歴史を感じる場所。ふとったイギリス人もたくさんみかける街は、お花が多い。ばら。寄せ植えの薔薇や庭からたくさんのばらの花が美しく咲いているリバプール。


75歳くらいのおばさんが、しらがでロングの髪の毛。バービー人形みたいにピンクのワンピミニをはいて、可愛いバッグにハイヒール姿に、わたしは、あたまをがつんとされたような気がした。さすがに、ビートルズがでた街。風が強くて水辺をやっと歩く。この町から世界をみる港。アンテイックやヴァンテージのお店。なかなかいい感じの本が集めてある本屋さん。トリシアギルドを思うと、そういったイギリスの街がふと頭に浮かぶ。イギリス人の80すぎくらいのおばあさんに、公衆電話の使い方をきかれたときはびっくり。どこにコインをいれるのかしら?英語はイギリス英語だったけど。。いろいろな移民がいる国。東洋系イギリス人にまちがわれた。ということ?




古ぼけた、くすんだイギリスの建物には、こういったの色のマジックが必要だったのかも。雨の多いロンドンや肌寒くてあまり暖房がきかない古いアパートに住むイギリス人が、家に帰って、沸きたてのあつあつの紅茶を飲みたくなる理由がとってもわかるし、きれいな色が好まれるのも、今風の現代のイギリス人のこのみが分かる。賛否両論はあっても。あの季候に本当によくあう。また古いアパルトマンを大胆にモダンに帰るデザイナーは、世界の国からインスピレーションをうけ、日本からノインスピレーションは、日本のダリアシリーズの素敵な壁紙。芸術家である。

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古いアパルトマンを現代風にデコレーションする。モダンなテキスタイル。ストックホルムでも人気がある。北欧スタイルと少し違うけれど、ヴィヴィッドな色使いが、革命的。今のスウェーデンの秋のインテリア色はヴァイオレットぶどういろ。かぼちゃやほおずきのオレンジ色に黒色の組み合わせが旬の色。

今年の秋の色にヴィヴィッドなピンク色が。濃いめのピンクやきれいなローズいろも、暗くなりつつある北欧の街にはきれいにはえる注目の色。

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ある日ストックホルムのオデンプラン広場ちかくの書店で立ち読みをしていた。トリシアギルドのインテリアの本。写真がきれいなのと斬新な色を古いアパルトマンに。おじさんがそばにたって、わたしに、めずらしくみていた本について。”こんな色を使うのは、どうかなあ。ちょっとうーん。”とはなしかけてきた。スウェーデンのひとは、あまり気安く話しかけないけれど、おじさんもいわずにいられない。と思ったのか。

モダンなテキスタイルに大胆な配色。保守的な北欧の人の趣味からしてみると、色使いが、斬新でモダンなのに驚くかもしれない。ストックホルムのテキスタイルやインテリアのお店のほとんどに、はいっている。人気がある。NKデパート4階にはきれいなピンクのソファが置かれている。はっと気持ちが明るくなる色使い。確かに古いロンドンのすきまかぜが入りそうな厚塗りのペンキの家。ふるぼけた街にはトリシアギルドの色は、活力を与えてくれる。個人的に好きな色の組み合わせは、季節にもよるが、グリーンとピンクや、ブルーとピンク。温かみのあるオレンジ色などの差し色も秋のパンプキン色がシック。

NKデパート4階はよく本屋さんへ行ったかえりに、ベッドシーツやピローケース、石けんなど売り場を覗く。。美しいシーツの世界は、みているだけで目がうっとりとなる。

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スウェーデンには、イタリアのシーツ。スイスのシーツ。フランスのシーツやスウェーデンのブランドのシーツなどたくさんある。もちろんイケアにもいろいろな柄が。
シーツは単色でより、お布団カバーと枕カバーに柄物をを合わせるのがスウェーデンスタイル。
子供のベッドシーツやリネンの夢のある組み合わせを楽しみかた。トリシアギルドコレクションから。

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子供部屋のアレンジも色がかわいい。
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イスや、テキスタイル。ピンク色は、気持ちを高揚させてくれる。

イギリス人コンラン、トリシアギルド、なかなかモダンでユニークであり英国のエネルギーを感じてしまう。こうしてみるとイギリスは古いが新しい。ロンドンに行くたびに感じるあの古い古い町の新しさとエネルギー。わたしは、映画のノッテイングヒルの恋人が好き。ロンドンの街の風景がイギリスのふんいきとともによく伝わってくる。俳優はMY FAVORATE な男性でお散歩中の犬へウインクするのと同じくらいうっとりして画面をみている。彼の英語の話し方が好き。Nyfiken大好きな男優コレクションのひとり愛蔵版。ロンドンへ行くとかならずノッテイングヒルへ足をのばす。そして古本屋をさがして、彼がいるのじゃないかしら?と現実と映画がごっちゃに。。そうどきどきするなんともエキゾチックな場所。色々な移民のもたらす美味しいキッチンやたべものやさんがあるところ。




北欧の静かな森からおでかけすると、やっぱり東京の大都会に通じるエネルギーを感じてしまう。スウェーデン人は、外の海へでかけた人たちや外の海で泳いだ人たちは、北欧のよさとアングロサクソンや他のヨーロッパのよさを一緒にして、ちょうどいい感じになる。別にサミ族の村で一生生きる生活がいいとか悪いとか言うわけではない。


ニューヨークに住むスウェーデン人がもう少し元気のある精悍なスウェーデン人となるように。特派員のニュースをいつもみて、わたしは、ふふと笑ってしまう。案外影響をすぐに受けやすい北欧純粋培養くんたち。髪型もすぐにイタリア風になったり、パリ風になったり、あるいは東京スタイルとなるのもおかしい。最もすごい中国スタイルの8,2分けの影響をうけたスウェーデン人特派員をみてみたい。

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北欧インテリアは、イケアのようなシンプルなものから、デコラテイブなものまで。50年代のスタイルアールデコやアンテイックとインテリアも種々さまざま。インテリア雑誌もたくさん売られている。わたしは、田舎のスウェーデンの暮らしの雑誌LANTIVなど素朴なインテリアスタイルが好き。その一方、アンテイックの雑誌も読む。スウェーデンのグスタビアンスタイルが好き。カールラーションの絵にでてくるような部屋のスタイルがすてき。

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スウェーデンのインテリア雑誌で一般によく読まれている雑誌のうちのひとつを紹介。次を右クリックして、ゴーグルで。Allt i Hemme雑誌。
http://www.alltihemmet.se/
Skona hem(最初のOの上にふたつマルがつく)の雑誌にトリシアギルド特集が。特に2008年秋のスタイル。ロココスタイルのイギリス王室バッキンガム宮殿やウインザー城にヒントにしたシリーズがに注目している。タイトルはLEV SOM EN DROTTNING!(P176-P181)濃いローズ色と濃いめのグリーンに花柄。クイーンと一昨年会い、またインテリアをTHE ROYAL ARCHIVEを通じて布やカーテンなど宮殿内を担当したという。そのことに注目しているスウェーデンのインテリア雑誌。
ウインザー城のテキスタイルにヒントをされたオリジナルデザインの刺繍が本当に美しい。

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by nyfiken | 2008-10-23 10:01