スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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ノーベル晩餐会の表舞台そして裏舞台ーその2。

スウェーデンで有名なファッション服批評家ーCHICというお洒落なファッション装いの本を昨年出版。わたしも買ったが、フランスじこみのファッションセンスはスウェーデンでぴかいち。ストックホルムにたくさんあるセカンドハンドのお店や救世軍、スタッドミッションなどで掘り出し物のアンテイックの靴やパンプス、ドレスなどをみつけるという。今回のノーベル賞晩餐会でだれが一番おしゃれですか?アナウンサーに質問されている。本人の装いといいたいところだが、イタリア大使夫人の素敵なブルー。(昨年はフランス大使夫人のアンテイックな装いが選ばれた)ピンクと赤の60年代のドレスは、特に注目。放送で”セカンドハンドのお店でみつけたのよ!”と。中国人女性の赤いシルクのドレスも注目を浴びた。
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”わたしが、あの複雑な席順を数人のチームワークで決めます。”責任者はベテラン。この道ひとすじ25年。席順を決めるエクスパートは職人技とも。日本人が多い今年、特に言葉の面でも配慮したことがうかがわれる。スウェーデン国旗色青と黄色。紙を壁とテーブルに貼り、チェスのように動かしていく。ノーベルの遺志を通じて物理学賞が一番上席次が化学。王様のお隣やお向いは特に気を遣う。

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表舞台ではあるが、去年も総代に選ばれた学生代表。受賞者の名前を読み上げ挨拶への進行係。日本語でも挨拶をした。彼女の書いたブログもおもしろい。
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サンレモから届いたお花。会場を飾るラフィックデザイナーが抜擢されフラワーアレンジを芸術的に飾る。今年のテーマ愛。強い色をアカ、ピンクなどカラフルに使ったという。ハートのモチーフも特徴。とは本人がインタビューで語った。暗い季節のクリスマス前のストックホルムのお花屋さんをのぞくとわかるが赤い色やきれいな色が好まれる。アマリリスは12月クリスマスの花。季節の花や冬の花。北欧らしい。太陽の光のあまりないところでは、淡い色よりもう少し色の濃いきれいな色が好まれる。フラワーデザイナーGUNNA KAJ氏。ガムラスタンの古いアパルトマンに彼の美しいアトリエがある。
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テーブルのお花のアレンジ。12月のスウェーデンの街にあふれる。ハートはスウェーデンのシンボル。キャンドルの明かりで暗めの会場にふさわしいように、パット目をひくような明るいビビッドな色が多く使われている。

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晩餐会のテーブルに並べられるフォークナイフをせっせっと磨くおふたり。地道な作業だが、一生懸命淡々と。
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そして並べられるノーベル晩餐のグラスやカラとリー。このグラスはスウェーデンのお店で手に入る。

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料理人。1250人の料理を作る総責任者3人のうちのひとり。今年は代表シェフを会場の舞台に登場させた最初の年。晩餐会の総責任者。料理人のあこがれ。スウェーデン料理はフランス料理の影響をうけてきた。
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デザート責任者。チョコレートにかけるMAGNUS JOHANSSON パテイスリー総監督(XOKO)うちの近所。




晩餐会SVT中継車。バスの中。大変な作業。緊張の連続。
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スウェーデンテレビで働く今回の中継車アナウンサー、技術照明全てのスタッフの面倒をいってにひきうける。晩餐会会場で働くひとたちの裏方のサポート。ママさんと呼ばれるお世話をいってにひきうける。サンドイッチ。軽食。お水の手配。タクシーなど。クスリなど。作業をするひとが気分が悪い場合の面倒をみたり。裏方の人の仕事をサポートする女性。MONICAさん。

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ノーベル賞ウィーク。受賞者は、ストックホルムに来る前から忙しい日々を送り、そして到着、マスコミとの対応。また授賞式や晩餐会など慣れない海外の土地で家族ともども大変な時間を過ごすことになる。疲れがたまり、体調を崩すひとも少なくない。緊張と疲労。また受賞者が高齢者も多いなどから健康面での配慮や対応が必要とされる。LARS氏は、ノーベル賞受賞者のために特別指名された医師でこの期間受賞者や家族がのどが少し痛くても診察治療することに。仕事のできる看護婦と共に待機しているドクターの責任者。

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お皿を決められた場所に一枚ずつ並べる作業をするひと。
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おつかれさま。。さて、100人近い日本からスウェーデン入りした報道陣は、今も寝ずにホテルのベットの上でせっせと記事を書いたり編集していることだろう。日本の報道陣のために、特別な部屋ももうけられた。日本から来たジャーナリストにインタビューしてそれは番組の中でスウェーデン全体に流れた。FUJIテレビの責任者など。さすがに英語がみな達者な人を送り込む。カメラマンなど。日本は報道の競争が激しいといっても、小さなヨーロッパの国では、あまりぴんとこないかもしれない。日本は小さな島国ではあるが。。

ノーベルは王様を含めたくさんの人に色々な役割や仕事をくれた。それも皆胸をはってこの日のために一生懸命尽くす。一人の人が世界を動かした。一人の遺志が世界を動かした。忠実に守って遺言に従うスウェーデン人もすばらしい。協力することの大切さ。生きている間、最後サンレモで召されたノーベルの託した言葉。スウェーデン人が信頼できる民というのは、こういうところから来ている。もちろんこちらも努力して向き合うことが大切だ。
by nyfiken | 2008-12-11 10:38