スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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年末師走雑感。バンコクとタイの美味しい食べ物。

一年のおしまいにゆっくりと一年をふりかえることの時間がない12月。思えば、西洋人はクリスマスプレゼントを買って、それを包み発送したり、友人に送ることで忙しいし、カードを書いたり、パーテイがあったり。

休暇でどこかにぽーんと行ってしまうスタイルもスウェーデンに多い。先日オランダ人とスウェーデン人のカップルに招かれた時に、いろいろな話になったが、そのなかで、特に、東南アジアにでかけるおじさんのスウェーデン人とおばさんのアフリカ女性旅行というのが話題になった。東南アジアは、タイなどは、前から有名ではあるが、繁華街には、外国人がたくさんたむろしている。日本人男性などは、色白のタレントかわいこちゃんが好きだが、欧米人は、どちらかというと細くて小柄ないかにも東南アジアの女性というのが好きだったのは、私がバンコクでクラしていた時に、感じたこと。

バンコクは、夜のあのオートバイの遠くを走る音や、街角からぷーんと美味しい香りがするのが、なつかしい。夜急にお腹がすく。トクトクに乗る前に交渉。タイ語。10から15そして20,25という数字をタイ語で最初に覚えたのは、必要だったから。タクシーの交渉は、ほとんど人が不可欠だった。今はどうなのだろう。

ぺーん。(たかい)ペンまー(とっても高いよ!)タイに住むと交渉術が上手になるのは、駆け引きで動いたそういったタイ社会の値段の決め方。日常は小さなかけひきでなりたっていたが、タイ人は、人がいい人が多かったし、心が温かい。まだ世の中がわからない学生に毛がはえたような?時代だったので、バンコクは本当に色々なところを見た。危ないヤワラーチャイナタウンで、茶館というのをテイルームと間違って階段をあがったら、おねえさんがじろり。粗末な部屋が続く、売春宿だった。あわてて2階をかけおりた。チャイナタウンの夜のマーケットは美味しい物がたくさんある。もちろん果物の王様ドリアンも美味しいのが売っている。

ドリアンは、美味しいのは本当に美味しい。タイやインドネシアでおいしさを知ってしまった私は、あの方面にいくと、お酒は飲まずに、ドリアンを探す。ドリアンは食前食後にどんなアルコールもとることは、おすすめできない。お腹が発酵する。私自身は、ドリアンをこっそりとホテルに持って帰る。からから中味をとってもらって、匂いがしないように。もちろんホテルのお部屋はドリアンの香りで充満し、わたしのお腹の幸福度指数があがる。ストックホルムの贅沢な私の楽しみは美味しいドリアンをサル(タイでは象が落としてわって食べる)になった気分で食べる時。クリーミーな濃厚な甘さはたとえようがない。冷やしておいしくいただく。ワインも、ビールもその日はだめ。チャイナタウンヤワラー通りは、中国人が作った街。夜になると屋台がでる。映画にも登場するが、昔はちょっと怖そうなところでもあった。今は夜でも人が食べてにぎわっている。つばめの巣とかフカヒレなど。
デザートで甘いつばめの巣というのがあったが、あれもなかなか美味しいものだった。インドネシアの中国人街の夜の屋台でよくいただいた。膚がきれいになるというふれこみだったが。色が黒くてお日様に焼けていたので、膚がよくなりようがなかった。









住んでいたアパートの一階にあった美容室で全身マッサージ800円くらいだった。顔がたしか300円。とてつもなく安い時代。オリエンタルホテルなどは、高いが、女王さま気分を味わえる。タイは、おじさんが、王様気分を味わえるのかもしれない。おなかがぼこんとでていようが、コンファラン(白人)はもてる。それをいいことにして、悪さをするスウェーデン人もいないことはない。がどこの国にもいい人も悪いひともいるので、これだけは、ノーベル賞となんら関係がない。


バンコク。夜の生温かい風。あの国は、色々と混沌としてわかりにくいが、タイは、わかりにくいが、最後にはなんとなくあいまいにものごとが丸く収まる。賄賂や袖の下などは、昔から。夜遅くまであいているナイトマーケットで、食べていた時代がなつかしい。アジアの夜、ホテルの冷房がきいているレストランではなく、ナイトマーケットでいろいろな食べ物を興味のままに食べていた。中国系の経営するタイ料理やは、ヨーロッパのタイ料理屋さんみたいに、辛くない。しかし、熱い国では、自然と体が辛い物を欲する。屋台の豚肉のはいったバーミーナムの麺や、カオトンというおかゆにエビがはいったもの。おかゆやさんが、アパートの近くにあって、夜お化粧をきれいにしたゲイのおにいさんが、まじめに働いていた。

わたしのお気に入りは、白いご飯のうえに何種類かのおかずをかけるレストラン。3種類くらいをかけてもらって、卵をあげたものなど。それと高菜のスープ。あるいは豚肉の挽き肉団子と春雨がはいったスープなど。蟹のカレーや、柔らかい蟹を切って、それをスパイスやカレーで炒め、卵で閉じる。汁が卵ととけあって、誠に美味しい。

タイの中華系のレストランで、揚げワンタンがおいしくて、夜無性に食べたくなると、どうしても食べたさのために、トクトクに飛び乗って揚げワンタンだけを食べにおでかけしたことも。タイのイサーん料理もおいしく、もくもくと炭火で焼いたもの。あるいは鶏肉をオーブンで焼いたような、ガイヤーン。つけあわせの氷をくだいたのが乗っているコウグサとキャベツをざくりと切ったサラダ。そこにつけるたれ。お水ポラリスとタイのウイスキー小瓶でメコンをみんな頼んでいる。絞りたての本当のタイの甘いオレンジのジュースやスイカジュースのおいしさ。。

タイは、金持ちとそうではない人たちの差が大きい。貧しいところからはいあがろうとして、海外へ出稼ぎにいくひとたち。北の大地でたくましく花をさかせようとしているが、ど根性物語にはことかかないだろう。3代かかって、移民の生活はそれなりに安定する。子供達が現地の学校へ通い言葉を覚えて、そして家族を別な形で支える。移民は、永遠に続くだろう。人種の混合は、終わりのない旅。何村。何島出身など。族で結ばれていた時代から現代は、垣根が低くなりそして人種言語国を超えて混血がくりかえされる。

スウェーデンにおいても、移民が増え、EUの垣根がなくなったことにより、福祉が充実しているといわれる、スウェーデンに貧しいヨーロッパの国からひとがおしよせる。スウェーデンにスラム?スラムはある。キャンピングカーにねとまりしている、ルーマニアなどの移民たち。違法占拠であっても、子供が増え、子供を地元の学校がうけいれる。おとうさんたちは、それでも祖国ルーマニアの貧しさよりは、ましだという。ストリートチュウルドレンまでいかないが、ヨーロッパの貧民たちの姿をいざ前にすると、国が貧しいということが、どれだけのことか身をつまされる。日本も、いろいろな大変な時代を乗り越えてきた。時々おごりという病気がでると、日本はだめになる。謙虚に、でも主張する。小さな島国だが、日本は、案外きちんとしている国である。

スウェーデン人は、きれい好きで、整理整頓にたけている人が多いのは、しつけや教育だろうか。ただ、われわれ東洋人には、わかりづらい部分もなきにしもあらず。わかりづらい部分がわからないのは、まだビギナーなのかもしれない。レイシズムは存在する。ここのテレビのドラマや映画をみると、主張し、自分の権利を声高にいうひとがおいおい存在する。権謀術的な部分もみえかくれするが、さて、どうして首相と将来の有能な首相となりうる人間がたまたま公のところで刺されたのだろう。最初の事件は迷宮入り。アナリンは、解決すみではあるが、きな臭い。

出る杭は打たれるのは、スウェーデンでも。くらす一番は、いやがられるけど、2番がいい。トップになると風当たりが強いのだろうか。

今年は、アメリカの経済危機から、世界の経済への影響。オイルの値段の高騰。経済だけではなく、政治も変化した。スウェーデンでは、これでもかというほどの建築アパート計画にのっとって建設ラッシュブームだった。さて、本当にこのままいくのだろうか。クリスマス前、お店も遅くまであくようになった。チャイニーズやタイの食材店も夜7時まで。。高いといいながら、レストランで食べていたり飲んだりしている人も多い。アイリッシュパブは満員。タクシーは走っているし、クリスマス用のプレゼントを買う人で街はにぎわっている。

新聞での記事は、明るい材料はない。世界の経済が投資でもうけたり、不動産や先物取引などで実質な商品の売り買いがないところで走っていたアメリカがつまずいた。ひとつひとつパンを売って利ざやを稼いでいくまじめな商売をしたくないそういった人たちは、ゼロ金利ではて。借金の返済は楽になるので、きっと借金をできるひとはするのだろうか。変動は、先がわからないが。。いずれにしても、オイルやガスに明るい答えはない。

働ける体力のある若いひとたちが、健全に働ける社会。もしくは、勉強を疑いなくできる社会。10代の睡眠薬仕様のスウェーデンの女性のリポートが新聞に載っていた。今年にはいって、特に中高大生の夜眠れないなどにより、クスリに頼る女性が男性より多いというのは、注目に値する。10代の女性のおかれた事情の厳しさの背景はなにがあるのだろう。高校をでて、一年外国にふらりといったり、どこかのケーキ屋さんでバイトをしたり、という卒業生が多い。ドイツや日本などでは、考えられない。それを思うと、スウェーデンのほうがストレスが少ないようにも見えるのだが。
by nyfiken | 2008-12-19 10:49