NORWAY vs DENMARKノルウェーとデンマーク。同じ北欧語なのに、このデイレンマ。
2009年 03月 18日
わたしの認識している感覚とは、インテリア雑誌を3冊手元において、表紙の写真装丁だけでスウェーデン、ノルウェーとデンマークの違いがわかることに、似ている感覚。照明。写真の撮り方。あるいは色の使い方。好みの明るさなどなど。似ているけど違う。これをどう説明したらいいのだろう。
ノルウェー語もスウェーデン語もデンマーク語もスカンジナビアの言葉。デンマークに住んでいるノルウェー人のとまどいなど垣間見ると面白い。ヨーロッパの北、国から国へは通勤電車で渡れるデンマークスウェーデン。あるいは陸続きのスウェーデンノルウェー。北欧の長い歴史では栄枯盛衰のお互いの歴史がある。バイキングのことわざという本はほとんどがアイスランド語のことわざから訳されているものが多い。ジャガイモそして鮭が大事な国民はノルウェー。ジャガイモにしんはスウェーデン。デンマークはやはり肉ジャガイモとなるのだろうか。やはり小学校一年生の作文程度の認識になってしまうが、この違いの感覚はあくまで肌やにおいで感じる動物的なもの。理論ではない。
デンマークのお兄さんとなかよくテレビを。デンマーク語のテレビはわかりにくいなあ。やっぱりノルウェーの番組じゃなくっちゃとノルウェーのお兄さん。似ているけど違うデイレンマ。でも仲良くしたい。デインドン。スウェーデン語からみると、同じデイレンマを感じること。ニュアンスの違い。方言やアクセントの地方差。そこに現れたるは新しいノルウェー語を話すノルウェー人。彼がいうのさっぱりわかんない!とノルウェー人。いやはや。
スウェーデンからみるとノルウェー語のほうが、少しわかりやすい。
コペンハーゲンはSASスカンジナビアエアラインのハブ空港。ストックホルムからコペンハーゲン経由で帰ることも多かった。ある日、売店でデンマークとスウェーデン語が同じと思って、簡単なことを話したら、あれ、あなたスウェーデンから?僕たちはノルウェーと兄弟なんだ。でもスウェーデンはねえ。
デンマーク語に似た発音は南スウェーデン発音。南スウェーデンはデンマークに占領されたときもある。スウェーデンとデンマークはお互い血を流し合って戦った歴史。ノルウェーとデンマークはもともと同じところ。貧しい漁村と思われていたノルウェーはわずか50年前の油田開発でいまや北欧で一番お金持ちになってしまった。
デンマーク村で雑貨工具店を開いているデンマーク人。ノルウェーから村に移り住んだノルウェー人が買い物にきた。”デンマーク語で挨拶の言葉忘れちゃった。ノルウェー語でデンマーク人へ話しかける。単語が違うのでさっぱり。。言語文化摩擦が面白い。
ノルウェーでは、デンマークの支配前に戻る国粋主義というスタイルが進んでいる。地方差だけでなく、ノルウェー語には社会階層による言語の違いがあるといわれている。独立してわずか100年あまり。昔の古いノルウェー語にもとずいたノルウェー語辞書を完成させようというプロジェクトも進んでいるという。デンマークの影響を受ける前NEWNORWEGIAN Language だがまだ2パーセントという。
ノルウェーではどちらも公用語として認められている。複雑。国語が二つ存在するなんて。経済的自信がノルウェー人を国粋主義にかりたてているのだろうか。デンマークの支配下で発達したデンマーク語的なノルウェー語はやめて、もともとのノルウェー語にもどそう。とする急進派。わたしからみると、ノルウェー語は歌のように抑揚があって、とってもかわいらしく聞こえる。親しみのあるお隣のみっちゃんといった雰囲気。ごついおにいさんが、話したらなおさら。スウェーデン語の方言もかなりいろいろあって、ストックホルムにでてきても、直そうとしない人も多い。これは日本語でいう東京でずっと、西郷隆盛の話す言葉やあるいは東京で津軽三味線の故高橋竹山氏の正統津軽弁で通すのににているのかもしれない。
ノルウェー語は、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語群。古ノルド語から分化した言語。話者人口約400万。デンマーク支配の歴史的背景からブークモール (bokmål 「書籍語」) 、ニーノシュク (nynorsk 「新ノルウェー語」) の2種類あり公用語。ブークモールはデンマーク語と差異の少ない穏健派、ニーノシュクはデンマーク語の影響を受ける前のノルウェー語を取り戻そうという急進派。公文書放送では双方が使われ、政府機関は双方を等しく受け入れなければならないとされる。民間出版では 98% がブークモール、ニーノシュクは2パーセント。
数百年に渡ってノルウェー語とデンマーク語の差異は少なかった。19世紀に至り民族意識の高揚とともに差別化が進み、独立言語としての意識が高まった。アイスランド語には、デンマーク語やスウェーデン語よりもノルウェー語のほうが近い。
ノルウェー人とデンマーク人は兄弟姉妹のように分かり合えると思っていたスウェーデンに住むわたし。読むほうはまだいいのだろう。シャンプーのボトルにスウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、そしてフィンランド語と書かれているが、iiii並ぶフィランド語は想像不可能だが、デンマーク、ノルウェーは近いと単純に思っていたわたしは、物事がそんなに単純ではないことを知る。なるほど。ノルウェー語を先に勉強した日本人やデンマーク語の発音に慣れてしまった外国人がスウェーデン語をはじめからすると、簡単だけど逆に混乱して難しいという意味がわかるような気もする。
デンマーク語の歌。
同じ歌をノルウェー語にすると。。。
デンマークのどうやらかわいそうなタイの子供の物語。それにしてもタイの村に住む人たちは、肌の白い北欧の人から見るとかなり黒く見えるようだ。ストレートヘアがまっすぐ立っているのもおもしろい。タイにはたくさん北欧から旅行者が訪れる。ドル箱観光地。安くて王様気分を味わえる。色気も食い気も満たせるタイとして有名。おじさんグループのお遊び旅行もとても盛ん。直行便で一番人気の子供連れ夏休みのお出かけ地。太陽がいっぱい。ビーチ。安くておいしい。などなど。でもアジアの貧しさも目にする。そうしてこういうものも作られる。アイロニーのパンチがいっぱい。子供むけというより大人むけ。
デンマーク語はスウェーデン語になれた耳にどう聞こえるのか?うがいをごろごろとのどがなるのと、ドイツ語に近い音に聞こえて、なかなかなじまないけど。これはあくまで日本人が北欧語のどこの国の言葉を学んだかによって、ひよことにわとりの関係ではないが、その音をうけいれる。ちなみに、スウェーデン国内では、
SFIの方針で、地方で学ぶスウェーデン語の場合南スウェーデンは南のスウェーデン語を教えていると学校の説明会で話していたのは興味深い。
日本語の場合京都弁や関西弁アクセントで日本語を教えること?そーやね。そーかて。おおきに。通じたらいいから問題はあまりなさそうだ。デンマーク語の音はこんな感じ。いじめっ子はどこにでもいる。デンマーク版いじめっ子よにはばかる。最後が面白い。Hvad med dig selv アンデルセン童話の国の元こどもたちは、今これを見ている。最後にいちめられた子供がいじめっ子に頭突きをするのが面白い。
北欧デンマークらしいかわいらしさ。コペンハーゲンの夜の街の香りが。学校の教室というのがおもしろい。