スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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瑞典的愛

瑞典スウェーデン。

一昨日知り合いのスウェーデン人の女性と話をしていたら、同僚のわかい女性が仕事中泣き出したという。まわりがびっくりして、どうしたの?と聞くと彼女は、失恋し、彼と別れた。どん底状態。あまりの憔悴ぶりに、同僚の年上の女性たちが、いう。”若いのよね。恋をしたり、がっくりと落ち込んだり。わたしたちは、もうそういう時代も過ぎて、いまじゃNOTHINGBOTHER US.なにもジャマをしないのよ。男なんてもういいわ。ふふん。”四角いめがねフレームをもちあげる。だんせいと同じ給料をとり、自分のアパートを持っている職業婦人。子供孫あり。週末婚。ご主人は家事が全てでき、週末にはいそいそと料理を作ってくれるという。なるほど。濡れ落ち葉にならないスウェーデン男性。妻の料理はまずいんだ。自分のほうが上手だから作るのです。と真顔なスウェーデン人男性のことば。彼女の母親もひどい料理。(そこまでいうのもびっくり)自分の母親はおいしい料理を作るという。なるほど。

スウェーデン的女性のある年齢のひとの一般の声とは言わないが、どうやら自由恋愛をしっかりと楽しみ、子供を生み、2,3度結婚や離婚もしくは同居別居を繰り返し、別れたり、泣いたりを繰り返して、ある年齢になって、仕事もし、主人たちも、髪の毛がすっかりと抜け落ちたくらいの年齢の北欧のおば様たち。

と思いきや、32歳の男性が、遠距離恋愛の中国人女性から振られたと、がっくりと落ち込んで(スウェーデンに来たい彼女。ところが航空運賃やビザのことの面倒を見ない彼にいらいらして決断を下した彼女)いるスウェーデンのドクター。いやはや。スウェーデンの人たちも、春の日差しとはうらはらに、泣いたり笑ったりしているようだ。

バーチャルな世界でネットでお友達や彼女を作って満足している人たち。世の中は変わりつつある。スカイプやメールなど世界は小さくなりつつある。人間の脳は複雑に進化しているが、単純に喜んだり笑ったり。幸せもそうではないのも、過ぎてしまうとなーんだ。ということも多い。

スウェーデンの春から夏。明るい日差し。この国は、夏があるから冬が越せる。春や夏が必ず約束をしているように来ることの幸せ。悩みが多い年齢は特定はできないが、ひと様さま。思ったふうにいかずに空回りをするとき。あるいは、努力してもそれが報われていないようなとき。魂の成長に必要なもの。人生はまさに修業の場。10代、20代とガラスのような心は、少しのことで傷がつきやすい。しかし、悩みながら人間は大人になっていく。それにしても、職場で泣いているその女性の間違いはなんだったのだろう。

あるいは、あとで、よかったと思える日が来るのかもしれない。すべてのことは、時間がたってみないと本質が見えないものだ。無理はいけない。日本では、昔から女性はほれられたほうが幸せになるという古い言い伝えがある。受身とは違うが、押しかけ女房より、というと、外国のある女性が、”私の母は、父親と身分が違ってかけおちまでして結婚して、父親が母親のけんしんてきな一生をささげたはずなのに、権力を手に入れ、お金がはいったら、あっさりと捨てられそうになった。それを見て育ち、妹は母と同じ過ちを。だから私は私が一番かわいいのよ。”ノーコメント。難しい問題である。どうやら瑞典的愛は後者のまず自、分が自立。ついてくるならついてこい!型の女性が増えているといえよう。40年ここに住んでいる日本人なら私の10倍は語れるのに。

今日NKデパートの一階カフェの外に座っておとなしく待っていたブラウンと白の美しいブルドッグ。じっとご主人さまとお友達の会話のほうに目をむけず、あっちむけほいの姿勢で後ろのしきりに背中をもたれさせ、静かにしていた。訓練され、教育されたスウェーデンのりりしいブルドッグさま。Jimmy CHOのある靴の売り場のほうから、携帯電話の写真でぱちり。スウェーデンの愛。


瑞典的愛は、こういうところにも存在している。人畜無害。ちょっと目を離したすきに、いなくなっていた。名前も知らないあのお行儀のいいぶるちゃん。またご主人さまが週末に気まぐれでコーヒーを飲みにくることを願いつつ。デパートの中で静かに歩く美しい犬たち。瑞典のいいところは、こういうところかもしれない。島の犬なら、ストックホルムのデパートにつれてきたなら、ワイルドに吼えて、走り回り、食品売り場にいって、ソーセージでもとってしまうかもしれない。もちろんお犬さまには責任はない。
by nyfiken | 2009-05-02 09:30