スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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ポルトガルデイナー

ストックホルムの中心から地下鉄で12分。知人のポルトガル人たちがすんでいる大きな家が郊外にある。大学院生とその彼女たちが3組合計6人共同で生活している邸宅。スウェーデン人が建てた大きな家の庭に、林檎、梨、桜の木。花が満開。林檎の白い花と梨の花が可憐に咲き、芳香を放っていた。

学生が共同で大きなアパートを借りてシェアしたり、彼らのようにプールつきの邸宅をシェアするのが、最近のトレンドとなっている。それまでの狭い学生寮からでて、気の合う仲間と共同生活する。かんがえ方によって、生活を楽しむことができる。目からうろこ。彼らの家の地下には大きなサウナの部屋もある。庭には野菜をうえる。同じくにから、学問の領域はちがってもともに学ぶ同郷の仲間。共同のキッチンも大きく、サロン、またトイレやバスルームもいくつかある。一人当たりの家賃は学生寮で支払った値段よりやすい。もちろん気が合うことが大切。

ポルトガル人のコンピューターサイエンスが専門の彼がおばあさんから伝わるポルトガル料理を作った。たらを塩抜きを7回にわけてしたという。手作りの自家製オリーブオイルをほかの仲間が大きなプラスチックボトルにいれてスウェーデンに持ってきた。(スーツケースにいれて)ジャガイモ、ガーリック、たら、うえにのせた燻製のハムとチョリソー。パプリカ。オーブン料理。決め手は、自家製のオリーブオイルだという。美味しい。イタリア人のガールフレンドの作ったドルチェ。カフェベースのアイスクリームケーキ。みんながうーんとうなる。ドイツ人のガールフレンドが、”わたしは料理がきらい。だから彼がいつも作るのよ。”
といいながらもデザート作りにイタリア人の彼女と一緒に合作。美味しい南欧料理。ポルトガルの料理の本があるが、本には載っていない。なるほど、日本料理の本にすべて美味しい料理が載っているわけではない。料理はそれぞれの家に伝わる美味しい家庭料理が一番美味しいかもしれない。

わたしが、リスボンでいただいたエスプレッソが一番美味しかったというと、ポルトガル人は嬉しそう。イタリアの僕の彼女にいってみて。絶対イタリアのカフェが一番だというから。その通り。イタリア人の彼女は、”イタリアのカフェが一番よ!”ドイツ人はだまっていた。

最初にポルトガル人が自家製のハム。ポルトガルのリスボンの特別な知り合いのお店からというチーズ。イタリア人の彼女がもってきたくるみが入ったチーズ。もツレラチーズをパン粉であげ熱々ボールをいただく。なかからジューシーな汁が。ささやかな家庭料理や地元のひとが選ぶ美味しいものはさりげなく美味しいもの。

さて、その夜、食事が過ぎ、デザートがおわり、ワインをいただきながら、最後はポルト。そのころには食卓はポルトガル人男性郡の”人生の幸福とはなにか?”の議論。.さて、むずかしい。みんな声を大きくして議論している。英語からポルトガル語になる。女性郡がいう。いつもこうだわ。議論が講じていくと、男たちが興奮して、われわれ女性が口をはさめないのよ。ラテンの血は熱い。

幸福とはなにか。久しぶりにこういうことを言われる。What is the definition of happiness?
ささやかな幸せ。ひとりがいう。目標をもってそこに向かう途中の経過。なんともいえない。もっとささいなことで、ささいな瞬間なのではないだろうか。あとで振り返ってみて感じることもある。幸福なときは幸福を受け入れることを躊躇しないこと。過ぎてみてわかる幸せかな。苦労の末苦労が報われたり、合格したり、あるいは落としたものが見つかったとき。ずっと食べたかったなにかを食べている瞬間。心の中がちょっと嬉しいと感じる瞬間。幸せは頭で考えることよりも、心で感じるもの。と思うのだが、さて。ポルトガルデイナーから、帰り、翌日その一人と会ってきくと、”昨夜はあれから2時まで話し合っていた。”

幸福論というのを中学生や高校生のころよく読んでみた。ヒルテイ。。人生にあまり経験がないときは、だれか大人が書いたそういったものを読んでみて同感したり、わかったつもりでいたが、時間がたち、いろいろなことを経験したり見たりすると、必ずしも理論と同じではないことがわかってくる。しいていうなら、美味しいポルトガル料理をいただいたとき、私の心の中では”嬉しいな!”というささやかな幸福感で心が満たされ、また次に美味しいサラダと最後にデザートがでてきたときには、また美味しい!という声と嬉しいな。が繰り返される。

幸福とは、犬が尻尾を振りたくなる瞬間。単純なものなのかも知れない。
by nyfiken | 2009-05-17 20:08