スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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Nyfikenおひなまつり雑感

3月3日。桃の花の節句。うれしいひなまつり。といったらこの歌が代表作。幼稚園でこの歌で踊ったような記憶もあるが、ちゃんと覚えていない。北国の3月3日は、まだ寒い。スウェーデンも嬉しいひな祭りは雪が積もっていて、毛糸の帽子を深くかぶり、マフラーと手袋をして、下を見ながら歩く。雪が降る町の中を母親に手をひかれて歩いていた時に、ひなまつりの音楽が流れていたことを記憶として覚えている。今日この音楽をたっぷりと聴くことで、体内時計が春を感知し、冬の冬眠状態からすこしずつ目が覚めるような感覚を味わう。





昨日スチュアプランの歯医者さんで歯を一本抜かれた。永久歯が生えてからがんばってきてくれた歯の根元をぐいっと抜かれたのが、痛いというよりも、なんだか悲しくて、ごめんね。甘いものを食べ過ぎたから。人生を共にして生きてきた歯。大げさだが、診察台で痛みは感じなかったのだけれど、思わずぽろりと涙が。うーん。がんばってくれたのに。。
抜歯後のなんともいえない感じの痛いような痛くないような感じがあったので、念のため抗生物質を飲んでいる。ほとんど縁がない頭痛や歯痛の痛みとめを飲む。一晩寝たら、抜歯後のなんとなくの痛みはまったく消えていた。抜く時も痛くなかったし、気のせいといえば、気のせいでもある。サイトに、すぐにごろごろうがいは傷口を固まりにくくします。と書いていた。なるほど。

桃の花がお花やの店頭できれいな人工的なピンクで咲いていた。昔感動した桃の花は、初春、3月の頃の中国の桃の木だった。


黄色い桃の花が咲き、芳香を放ち、感動した。桃の花が美しい香りだとは知らなかった。スウェーデンのお花やさんの店先の桃は、きれいなピンクだけれど、淡い桃色というよりショッピングピンクに近い桃色の花で、造花色に近い。香りは、歯を抜いたすぐ後だったので、麻酔がまだきていてはっきりせず。3月の桃の節句今日は、お雛様の日の前前日の思い出。


その後、ごほうびに、クリームがてんこもりしてあるアーモンドペーストあんこがたっぷりはいっているのをスチュアプランの中のケーキやで買う。歯が痛かった2月、そして二つのデンタルクリニックのドクターに言われたこと。抜かなければいけません。チョコレートの食べすぎというわけではないが、2年間歯医者さんに通わなかったつけ。。

子供の頃の思い出は、母が作ってくれたお雛様とお内裏様のおすし人形。気のよい母は、隣近所3げんとなりとはよく言ったもので、家の右、左、お向かいのお宅に、特別ひなまつりおすしペアを作り、幼稚園の頃、おとどけに行かされることい。近所に住むいとこの家にも届けるのがお役目だった。3月3日は、母も忙しかったが、お届けにいく私も、学校から帰ってきて、忙しかった。

大人になるまで、お雛様おすしをひな祭りの日に母親が作るのは、毎年のことであたりまえのように思っていた。母の作るおすしのご飯は、ほんのりとピンク色にそまり、少し甘かった。しいたけの尼煮をあらかじめつくり、母独自のレシピは、私の頭に入っている。残念ながら、娘がいないので、その母伝承のお雛様ペア人形すしは、次の世代に引き継がれず。私の中の美しいおいしい思い出に。

うずらの卵が手に入りやすい日本と違い、スウェーデンでは高級な卵としてお値段が高い。にわとりの卵なら、顔が大きすぎて巨大なお雛さまとなる。

日本の2,3月はこういう風に春を意識しながら寒い冬が終わっていく。北欧の今の季節は、黄色いろに。卵、4月のポスクに向かって、イエローひよこ、うさぎなどがお店を飾るようになる。3月3日。おひなさまの日は、お寿司といっても握りではなく、ちらし風のおすしとなる。はまぐりや貝殻のおすいものだろうか。日本情緒がなつかしい。実家には、母が私が作ったお雛様の絹布人形が日本間にいつも飾っている。記憶力のいい母親がいうので、間違いがないが、作った本人は、高校生位に作ったといわれても、本当に作ったことすら覚えていない。どうしても作りたくて、ぬいぐるみの作り方。と言う本を小学校高学年の時に、買ってもらい、フェルトでテデイベアを作った。案の定、頭までは、作れたが、ボデイが面倒くさくて、作らず頭のくまさんがごろんと机の上に転がっていた。その時のことはよく覚えている。雛人形の絹を着せたものを几帳面に作ったのを見せられても、その記憶がないのが、不思議でもある。思うに、頭しかつくれずに、自分でがっかりしたからこそ、覚えているのかもしれない。でもくまさんの顔はかわいくて、机の上で
ころりとしていたが、それ以来人生でフェルトでくま人形を作ったことはない。今なら上手に作れるような気もする。

おひなさままつり3月3日に、ケーキの上にお内裏様とお雛様をのせるのが日本らしい。スウェーデンでは、そういう風習はない。国際図書館で、5日の土曜日に、日本人児童むけにお雛様まつり子供お楽しみ会が開かれる。日本人会役員の手つくり雛あられのおいしいことは、前宣伝噂だ。灯りをつけましょぼんぼりにの歌のぼんぼりのところとお花を生けましょ、桃の花のところが、うっとりとする部分である。

流し雛など日本は厄除けにまつわる行事が多い。雛の形にしてて、河に流し、かわり雛とするなど、かたちあるものに、思いを移す。だからかもしれないが、古い雛人形には、いろいろな人の思いが乗り移っているような気がしてちょっと怖い。
by Nyfiken | 2011-03-03 09:30