スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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新しい中国映画の形。

ヨーロッパに留学や移住でやってくる中国人は多い。ここスウェーデンにもたくさん留学生やこちらに働きながら住んでいる若い中国人は、マイナーな日本人よりはるかに多い。フランスのパリ。すでに60年代から多くのアジア人ベトナム人や東洋人が移り住んだ。時代が移り、中国は一人っ子政策で、そして国がはるかに豊かになった。今の中国だから作り得たこの映画。一昔の中国映画を知っている人には、こういう映画が北京からでてきたことに、時代の流れを感じる。フランスと中国の合作映画。
中国題は巴黎宝貝。コメデイ




财神客栈 ( 粤语ー广东话 )はいかにも香港制作という感じがする。


Nyfikenが好きな中国映画は、伝統的な中国映画。80年代後半から90年代に作られた作品にも素晴らしい映画がある。小さな村での物語などは、昔のごま油の女(日本題 香魂女ー湖に生きる1993 )とか趙先生など映画館で感動した映画。今の時代はDVDで簡単に観ることができる。次の映画には、韓国映画にも日本映画にない中国映画らしさがある。

90年代中後半に下北沢の小さな映画館が新しく当時できた。座席に映画館の瀬戸物のコーヒーカップを持ちこみ置けるところがあり、手作りのケーキも売店に売っていた理想的な劇場だった。1998年か1999年頃。中国が解放された時代の映画の秀作の趙先生という映画が今でも心に残っている。

新しい中国映画の形。_f0157298_5193665.jpg


新しい形の中国映画が登場したと感じた。ストレートに心に響く中国男性の悩みやせつなさ、滑稽なくらい愚かな部分を素直に描いている。本国中国では、上映禁止の映画となった。豊かになった人間たちがいる中国の古い価値観と新しい価値観のなかで経済成長の中翻弄された世代(50代以上)とみる。

中国映画のすばらしさは、中国の貧しい小さな田舎の人間模様だが、ストーリーもさることながらゆっくりと描写していくテンポがある。都会におきざりにされる中国の田舎。都会化した中に、失われた中国のらしさを私自身とても懐かしく思う。これからも面白い映画がどんどんでてくることだろう。ヨーロッパの芸大や映画学校に留学した女性たちも監督になっていい映画を作っている。

中国映画におけるせつなさは、韓国映画のそれや、日本映画のせつなさとは違う。涙をボロボロ流す韓国映画とは違うが、じわじわとせつなさがこみあげてくる。言葉で説明するのは、難しいがそのニュアンスを感じてほしい。中国語は、奥が深く、美しい豊かな言語である。私は、中国の上海で越劇(上海語で演じるので北京語の字幕の翻訳の文字たれまくが舞台の片方にでてきた)を観にでかけたことがあったが、舞台が盛り上がってくる頃に、観客が好!HAO!HAO!と声がかかってくると興奮度が増す。思わず、一緒に好!と声をだしてみた。日本ならさしずめ、歌舞伎のたまやー!と言った感じだろうか。北京語が一番美しく思えるが、山東や北京あたりの北京語は、巻き舌がきちんと巻かれて発音が美しい。

最愛 考えさせられる映画。ロマンス

by nyfiken | 2012-08-08 03:42