スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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ノーベル賞受賞式が終わり。。

ストックホルムの市庁舎で行われた受賞セレモ二イとバンケットが終わりテレビの全国放送で多くの人が観た事であろう。
Nobel Banquet2013



受賞のセレモニイと宴の中継がおわり、キッチンでシェフたちが、無事成功を祝いシャンペンで乾杯しているシーンが流れた。シェフの中に半分以上は若い女性のシェフである。夜ジェームズボンドの007の古い映画The spy who loved meのオープニングがはじまった。テーマ曲である、昔大好きだったなつかしいカーリーサイモンのこの歌が流れてきた。。。1977の作品。受賞者たちが聞いたら1970年代の青春を思い出すような懐かしい曲だ。

それぞれの人がそれぞれの役割を終えて帰途に着く。12月の今頃は、暗いが外はノーベル賞受賞で町がなんとなく華やかになる。そしてクリスマスを待つばかりの飾りつけの終わったストックホルムの町も美しい。
ライブを見たい人は、SVT.SE
のページから。リムジンでグランドホテルに戻る受賞者たちとその家族たち。
今夜はグランドホテルもにぎわっていることであろう。



翌日の新聞には、ノーベル賞の受賞パーテイに参加された女性のファッションのことが書かれている。ドレスの写真の評がでているが、
今年は、マドレーヌ王女もヴィクトリア王女もそしてラインフェルト首相の姿が見えない。マンデラ元首相のお葬式に参列するために欠席だった。少し地味なファッションスタイルだったが、新聞に、レオパード柄に、片方の腕全部ににTATTOOを入れた女性の写真は、今の時代を反映している。それにしても今回の医学生理学賞の決して若くはないおじいさんの年齢の受賞者Thomas C.sudhofの黒髪のお嬢さんサーシャが小さくて、みんながあれ。と思ったが、パパに抱きつく娘の姿が新聞に掲載されていた。ノーベル受賞者は、長い間の選考を経て選ばれるため、どうしても高齢者となるが、その家族のウラでの模様は、昔の利根川博士の家のごたごたなど、英雄にはどうしても女性がお近つきになる。よくあることであるが受賞の陰で糟糠の妻が苦労を見ず亡くなったり、離婚が成立して、新しい妻を表舞台にといった風な人間ドラマもありそうだ。

受賞者は、この賞をきっかけに公人となり、ありとあらゆるところから講演の依頼やスピーチ、執筆と嵐を潜り抜けるような日々が始まることであろう。生きている間に認めら評価される人たちには、画家のゴッホは、うらやましいと思うだろう。ノーベル賞受賞者候補は、健康でなんとしても生きていなければ、だめなんですよ。死んじゃったら、もういただけませんから、健康が大事なのです。受賞候補に何年も挙がっている人の家族は、健康管理に日々精進していることであろう。今回のカナダの文学賞については、スウェーデンの地元の新聞でいろいろなコメントや評が載せられていた。カナダ文学を代表する文学者と言うよりは、マイノリテイの文学と位置つけがある。

村上春樹がノーベル賞をなかなかとれないのは、皮肉的に売れすぎているからだ。というスウェーデンの地元の声もある。スウェーデンは、弱きものに抵抗するヒューマ二タリアンが好きだが、政治的になってしまうとどうだろうか。在日作家の柳美里さんがスウェーデンに来て講演をしているが、ノーベル賞を狙ってという人もいる。しかしながら、残念だが、あまりにも日本の抗日的ともとられる文章のないように、日本人として複雑な思いをする人がいる。

日本語にたけていらっしゃる駐日スウェーデン大使が訳している。ご本人がスウェーデンに随分と売り込んでいらっしゃるという声も聞こえてくる。実際日本には、日本がどれだけ韓国に悪さをしたかという韓国人的な視点で書かれた本を一方的に売り込んで欲しくないという声もある。女性で弱いマイノリテイの代表と言う意味では、面白いのだが、政治的な思惑と利害の思惑の中で作家は選ばれるべきではない。

ところで今回のノーベル賞受賞式が行われた街に中国人のプロテスターが裸で登場した。2010年平和賞をもらった中国人のLIU XIABOがいまだに留置所にはいっていることへの抗議である。中国の北京の空港をデザインした有名な建築家もいまだに自宅にて軟禁されている。自由があるようで、自由がない。オリンピックや北京空港を作ったときは、もてはやしていたが、用事が済み、そして政治的な発言をした際には、そういう処置が待っている。国のために尽くしても、国の方針について何かを言うと罰せられるのは、昔から共産主義の国の特徴だが、その国で生きていくためには、信条は別にしても、ルールに従わなければ、左遷される中国では、インテリは民主主義も全て知っていて、知らないふりをしている。すべて食べて生きるため。裸で抗議した中国人が、本国に戻り罰せられないことを願う。
by nyfiken | 2013-12-11 07:25