スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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雑感 私のアメリカ

アメリカは、徹底した資本主義の国、富の肯定が臆することなく感じられる国である。
保守的なアジアの国から、ヨーロッパを経てアメリカに職を得て、そして新しい道を歩き始めた友人夫婦がいる。

数年ぶりに会う機会があり、時間を見つけ夕食を共にした事を思い出す。友人は、アメリカで生まれた二人の子供を連れて現れた。3歳と5歳の男の子は、恥ずかしがっていたが、少しして打ちとけ手をつなぐまでになったが、母親が昨日動物園に連れていったら、この子たちはとっても喜んだという話をした時だった。手をつないでいた3歳に満たない子が”But the sounds was too noisy !"耳を疑った。そうこの子はよく大人の話をちゃんと聞いているのよ。なるほど子供は、案外大人の話をよく聴いているものなのだ。

恥ずかしがり屋の印象があった知人の妻は奥ゆかしい。優秀な女性で能力が高いが伝統的な国で育っていたために、スウェーデンにいたころは、伝統を引きずっている印象があった。レストランで最初にじゃあ何を飲みましょうか。”マルテイー二”私は耳を疑った。伝統のアジアから伝統のヨーロッパに来て、そして新大陸アメリカで解放された彼女の横顔を見て、嬉しくなった。アメリカでの5年間の生活が変えたもの。

資本主義国の富の肯定は、日本の分相応とかスウェーデンのラゴム(ほどほど)と違う。欲張ることが悪いのではなく、可能性があるのならば、やりましょう。という感じなのだ。その友人が、新しい家を買った。バスルームは4つあるのよ。と普通の顔をしていう。もし彼らが、スウェーデンにそのままいたら、バスルーム4つはなかっただろう。それより、賃貸アパートを探し回り、先の見えない契約に、路頭に迷いそうな感じだった。ひとつのチャンスが来た時に、友人たちは、飛び出していった。捨てるものもあったが、アメリカで拾ったものはそれ以上のものだった。運とタイミングと努力だ。彼らは10万人に一人くらいの努力して幸運を勝ち取った人たちなのかもしれないが、それでもいわゆるミドルクラスである。アメリカの経済破綻は、多くの人の大きな家を手放すことになったが、大きい器をふつうとするガリバーの国。異国でまるっきり外国人の二人が頼るものもなく子供を産んで育てることの大変さをふと思う。

日本人のノーベル賞受賞者が、一緒の受賞者の受賞前にアメリカ人の家に行ってびっくりしたという話を聞いたことがある。門から少しはいった道をしばらく車で登っていく邸宅。アメリカの受賞者が、今度は普通に生活をしている受賞者の日本の家に来てびっくりしたという。君のような人がどうしてこんな質素な普通の家に住んでいるのか?答えに困る。これは、単に文化の違いだ。

アメリカ人と日本人の考え方の違いだ。例えば、もうひとり知り合いのアメリカ人の家は、キッチンだけでも私が今住んでいる居住スペースと同じくらい大きい。大理石。こうしたいと思うことを具現化して実現していくのがアメリカンドリーム。その代り一歩間違えると道に頬り投げられる。家も大きな車も全て失ったテレビ番組にはことかかない。一人暮らしなのにお風呂場は、二つあるが、一つは、8畳くらいの広さだ。自分で設計した家は、熱帯魚やこいを泳がす小さな池も室内に作って、温かい暖房があるその動物専用ベランダ部屋では、ちいさなへびがぶらさがっていた。テレビを見ながら、肩もみをする機械もある。100チャンネルほど入るテレビでは、なんでも見えるし音楽も聞ける。

キッチンの道具は、趣味の包丁は、数知れず、鍋の数やキッチン道具は、我が家の10倍はあるだろう。スペインのハムがぶら下がっている。外のテラスは、大きく、大きな庭の外には川が流れている。そこには、アメリカ大陸が最初にできたくらいごろの博物館レベルの化石がごろごろでてくる。親の財産で建てたものではなく、友人の普通のアメリカの給料で銀行から借りて払っている。アメリカではある程度の収入がある人たちは、生活のビジョンを持つのだろうか。〇から初めてスウェーデンで生活している外国人カップルには、社会にうちとけて、なんとか生きていくために、へびさんを飼う温室がある家を建てることは、時間を要す。要すどころかいくら時間がたっても、アメリカのようにはならないだろう。林檎が欲しいと思わなければリンゴは手に入らないが、日本の禅やスウェーデンのラゴムは、そこそこで満足しなさいとけしかける。知り合いが5年たって母親になり、マルテイー二を食前酒として頼むまでになり、4つのバスルームの大きな家に家族で住むアメリカンドリームを手に入れたのは、資本主義の完全な肯定国では、一生懸命働くご褒美なのだろう。

アメリカの南部の都市では、レストランのボーイも、掃除をする人も、ふてくされることなく、思った以上に生き生きと誇りを持っていろいろな場所で必死で働いていた。当然働かなければ、食べていけないが、働くことを、一生懸命やっていル印象を持った。よく訓練されたウェートレスは、気が利く。チップ制は、アメリカが、より良いサービスを求めていれたものだ。多民族国のアメリカは、高級以外のレストランでは、衛生上のために、直接グラスから飲まない。ストローがついている。道理でアメリカで紙コップを使い捨てにして使うようになったのか理解ができた。ビールも観光客が来るようなオープンバーでは決してグラスでは出さず、プラスチックで出す。

さて、アメリカもレストランなどは禁煙のところがほとんどだった。ヨーロッパと同じ。日本はその点遅れている。東京オリンピックまで全面禁煙にしなければ、外国人は、レストランやカフェに入らないだろう。

ニューヨークの空港のレストランでは、小錦のサイズの男女のウェートレスが太い体をゆさゆさ揺らしコーヒーを運んでいた。まるでおすもうさんのウェーターしか雇わないレストランのようだが、コンプレックスを持つことなく、体をゆさゆささせながらも、きびきび働いていた。アメリカの将来は、ふと明るいような気がしたのだ。
by nyfiken | 2014-11-14 12:19