椎名林檎 "茎 STEM” と写真家荒木
2008年 02月 03日
演劇好きに受けそうな感じもするが、こと2003年に発売されたシングル茎のCDの色、デザイン、われらが日本のもつエロチシズムを十分知っている人間がとった写真。レトロなのだが、新しい。水色の色がいいし、着物の襦袢の赤色、スタイリスト、デザイナーのセンスがいい。また茎のロゴがよくかんがえられている。完成度が高い。
飽きることなく、今でも時々聞く。ドボルザークの新世界は気分を高揚させてくれるが、映像が浮かぶ音楽はいつもいい。日本語のコンセプトは大名うんぬんとつけられているが、あまり先入観をもたずにきいたほうが、この曲の場合はよさそう。お肌をきれいにしてくれそうなホルモンのバランスを整えてくれそうな、美容によい音楽?心と体を内側からきれいにしてくれる美容曲のひとつとして大切なコレクションのひとつ。
クラシック畑のオーケストラのアレンジを担当された人の才能もすばらしい。シングル茎の作品は、英語の歌詞と音楽。2番目の茎がメインデイッシュで1.3はアントレとデザートという感じである。もちろん私の一番好きなのは主題の茎、英語で歌っているのでSTEM。ロバートクラーク氏の英語指導、訳。椎名林檎の英語で歌う歌唱力は世界に十分通用する。日本国内だけは本当にもったいない作品だと思う。茎の英語版だけでもロンドンから世界へ是非シングルで発売してほしい。
先だって、ストックホルム市内中心のカルチュラルヒュセット(文化会館と訳したらいいのかしら。)カルチュラルハウスで写真家の荒木氏の写真展は、現代の日本を伝えていた。かなりインパクトがあったようだ。知り合いのポーランド人が、その写真展をみて、特に日本のひもで女性がしばられている伝統的な?むすび紐について聞いてきたが、知識がないので、ちゃんと答えられなかった。彼女にとっては、とても興味深い現代の日本女性の知らなかった部分の一部をみることができたというポジテイブな印象だったようだ。
荒木氏が椎名林檎の茎のCDの写真をとったというのがわかったときはさすがと思った。日本独特のエロチシズム。古くは浮世絵が海外で話題となったが。