スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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シルクロードプリンセスと白ロシア謎の美女

ストックホルムの知り合いにとてもパワフルな女性がたくさんいる。それはなにもスウェーデン人女性に限ったことはない。日本人も外国人もだ。

”人と違うことが、いいことなのよ。ちがわないほうが、気持ちが悪いわ。自分のユニークさをつぶさないことよ。もっと自分を信じること。がんばったら、そのがんばりはかならずいつか自分にくるわ。”わたしは、彼女をシルクロードプリンセスとよぶ。彼女のお友達もコーヒータイムに参加。場所はセーデルマルム区の最近できたスクラッペンの一階のカフェ

ストックホルムの電車でみかけたことが何回かある謎の美女。あまりに美しいから最初男の人が女性になったのかしらと思った。シルクロードプリンセスと白ロシアのすこし肌色が濃いエキゾチックな謎の美女楊貴妃と3人でおちゃをした。

ビジネスと国の教育啓蒙プロジェクトを発足している。母国のテレビ番組をヨーロッパで製作している。ヨーロッパにきて、勉強して、男性に頼らず、成功している女性をテレビで放映して、他力本願になりがちな若い女の子たちを自立させるのが目的という。

”だれかが、ひろってくれることを待っていたら、なにもはじまらないわ。時間がかかっても自分に力をつけて勉強して、チャレンジするのよ。その方が簡単で、実は確実。自分にあった仕事なり、キャリアをめざして、必要な勉強をして、どんどんCVを送って、まず働くのよ。ネガテイブじゃなにもまえにすすまないわ。わたしの国の女の子は、まだ勇気がないのよ。”

外資系の会社に就職。またビジネスパートナーとして自分のビジネスもし、スウェーデン国の援助団体の支援をうけて、スウェーデン国内に自分の国のセンターを開設。母国教育のプロジェクトもすすめている。ふたりのおかあさんで妻でもあるけれど、きれに爪の手入れもかかさない。。

”わたしは、国にもどって国会議員になったらという話はさんざんあったけど、今はもどらないわ。でも外国にいても、ちゃんと国を発展させるべく、力になりたいの。だから異国で国のプラスになることを今はやっているのよ。それってなあに?”わかいひとへの啓蒙教育。教育の必要性。とくにおんなの子たちに。モスリムが多い国は、女性がとても他力本願。わたしはとくべつだからいつか白馬の王子様がおむかえにくる。本気でそう思って、神に祈っているの。でもそんなのなにもはじまらないわよね。それをテレビ番組をつうじて、田舎の女の子たちにいかに女性が勉強して、生きていく道があるか。自立はまず自分が勉強すること。それを生かして仕事をすること。あるいはビジネスをすること。そういうところから女性達をかえていこうというのがかんたんにいうとわたしのプロジェクト。そして、ヨーロッパに留学したい我が国のひとたちに道をひらいてあげるの。それでセンターをたちあげあたわ。”

彼女達とコーヒーをのみながら、おしゃべりをして話していて、ふと思い出した。

ビルマのアンサンスーチーはイギリスで高度な教育をうけている。西洋式デモクラシーをたたきこまれても、愛する母国で、おしつぶされてしまった。無為な日々をくらしている。いつまであんな生き地獄を生きさせられるのだろう。パキスタンの元首相のように暗殺されないために、今の段階では、時季が来るまで身の安全を確保されることだけが、唯一いいことそれ以外は民主主義なんてない。。無言で闘いを続けている。アメリカはオイルがじゃんじゃん出ない国のデモクラシーにはどうやら関心がないみたいだ。MONEY TALKS。政治はビジネスなのだろうか。


シルクロードプリンセスはいう。"実は、父は某国の大統領なの。数年前に突然なくなって、あかちゃんを出産するまえで帰れなかったという。

”国に帰ったら有名なファミリーでも、父が大統領でも、一歩海外にでたら、関係ないわ。ストックホルムじゃそんなのだれも気にもしないわ。自分で道を切り開いていかなければならないのよ。わたしの娘は、学校のない週末アルバイトしてもう自分でお金をとることをはじめているのよ。両親が働いていても。甘やかしたら、子供は、しおれてしまうわ。彼女はいきいきと働くことと勉強を両立させているの。勉強だってちゃんとするし、とってもお手伝いもするのよ。アジア的な女性らしさだって忘れないわ。スウェーデンは、子供を育てるひとに優しいのと、大人の成人教育が充実しているかとてもいいと思うのよ。やる気のある人にはチャンスも必ずあるし”



偉大なパワフルな父をもつ娘たちは、DNAが乗り移って、パワフルだ。彼女が話していると、なんだか某国の大統領とはなしているかんじになる。

”みんな一番わたしが父に似ているというのよ。女にしておくのはもったいない。といわれるわ。スウェーデンに夫と子供達を連れてあの国からでてきたのを決めたのはわたしよ。姉も兄もおとなしいわ。母は典型的な静かで夫にかしずく女性よ。”


お茶をのみながら、わたしは、日本の雅子さまや女性のおかれているいろいろな現代社会の女性の立場、矛盾、日本の良さ、問題点などをかんたんに話した。

”女性が、思ったことをいいすぎたり、かわいげのない女とおもわれたり、なまいきな女性は、おおかた、がつんとやられるわよ。まわりにちゃんと気を配らないと。帰国子女が生意気だって思われるのは、別に英語をぺらぺら話せたりするからだけじゃないのよ。それは海外の学校教育のなかで、女性とか男性といったわくがあまりない、男女同等の教育を徹底的にたたきこまれるからなのよ。

日本は、おんなは、おんならしいことを要求されるわ。女性を武器にするひとも多いし、その女性であることをぬいぐるみみたいにしていると、楽なの。守られているというかんじで。でも、かわいいだけじゃアジア圏以外の西洋社会では通じないわ。日本では、はげのおじさんに、その年はもうばあさんだね。といわれて、気分わるいことって20代の女性にだってあるのよ。


10代だけが花と勘違いしている若い女の子。10代しかできないじゃん。20代になったらおばはんになっちゃうし。だから遊ぶの。援交もという。でもそんなことぜったいない。10代はお金もないし、親のすねをかじっているだけだから、花でもなんでもない。また美しいかわいいときに、すきでもないおじさんとお金のために、時間を一分でも使うのは、時間のむだ。まわりにいる若い男の子は、お金がなくたって、年をとってからもう2度とその時期のかれにあえない。そういつかそのすてきなかれだって、ふつうのはげのおじさんになっちゃうんだから。どうして、すてきな同じ年くらいのおにいさんと一緒じゃなくて、お金のためだけに、いやな好きでもないおじさんといれるのかな。そんなおじさんは、やっぱりはげでなやんでいるおばさんたちに預けよう。10代や20代の若い女の子は、もっとまわりにいる美しい若い男性の新芽がでるあたりに将来の夢にかけたほうが楽しいと思うんだけど。

10代今しかできないからって、あそびほうけていたら、最初に種をまいて、小さな芽がでるまえに、しおれてしまう。あとでぜったいこうかいするわ。でも気がついたときにはじめたってぜったいおそくないのよ。お花がさく季節がみんなちがうように、ひとりひとり、違うと思うの。どう思う?”

”そう。それは、ぜったいそうだわ。”

”日本では、外国語に訳すのがとってもむずかしいニュアンスの単語があるの。女性のあるべき姿というのが伝統的にあるのよ。スウェーデンじゃ、一部の人をのぞいて、そういう女性は、強くなくって嫌われるけど。

しおらしい女性。たおやかな女。慎ましやかな女。相手をたてる女。しんが強く、しっかりしてい女。気配りのできる女。自己主張が強すぎない女。相手の気持ちを言わなくても察っしてあげられる女性。きもちの穏やかで優しい人。

相手の話を静かに聞いてあげられる女性。3歩下がって、けっして出しゃばらない女性。わたしは、わたしは、と自分を主張して要求ばかりしない女性。ひとこといってあとの10ことをすぐにぴんとさっする女性。愛嬌あいきょうのあるじょせい。おんなは愛嬌あいきょう、おとこは度胸どきょうというのよ。ものしずかで、おおまたで両足を開いて、がんがんあるかない女。テーブルにお茶をおくときは静かに置くこと。こどものころから、しらないうちにそういうことを身につけさせられるの。


こういうのが日本では男性が理想する本来の姿だったわ。。”と私。

でもそれはシルクロードの国にも共通することと知人はいう。

”日本女性が求められる伝統的な美しい姿。日本の若い女性は、西洋しきの現代の教育もはいってきて、実社会の矛盾の中で暮らしているのよ。西洋しきなやりかたをそのまま日本で通すと、出る杭はうたれてしまう。帰国子女がなまいきといわれるゆえん。帰国子女は、日本に帰ってこまらないために、親が社会適応を教えること。。欧米の価値観をそのまま日本では通用しないことがおおいのよ。”
女性の井戸端会議。コーヒーを飲むカフェ文化花盛りで町中がカフェのストックホルム。fikaというのはスウェーデン語でおちゃすること。fikaのおしゃべりは続く。

いってみたいわ。シルクロードの国へ。”あら、こんど一緒にいきましょう!”

わたしが、中国で行きたい地方から車で国境をこえたらたった3時間のくに。ちょっとお相撲さんのの朝青龍みたいな潔さと強さがある。

アジアの国のひとで、尊敬するのはモンゴル人とブータン人だ。無言の強さがある。日本人も中国人も西洋なれして、すまーとになったけど、西郷隆盛の時代とは違う??うモンゴル人のあの強い目、おうまさんに乗って遠くを見つめる目。朝青龍がすもうにかって、お金?をいただくときの勝ち誇った目。ブータン人の昔の日本人がきていた丹前をミニにした美しい着物みたいのを国際会議で着てくる。わが明治天皇が明治維新後、一般の日本男性の断髪をいやがる風潮に困った政府に、”わたくしが、まず髪を切って見せましょう。”といって切られたそうだが、にほんじんだってこの前まで男の人がさむらいも町民もロン毛でおすもうさんみたいだったのだから。ブータン人のひとは、ネパール人がおかれている国の問題を知っているのかもしれない。国境に挟まれた国は、島の国と違い、本当に知恵がないと生きていけない。ブータンの誇りをもって世界のひとと異なる洋服をきて、現代国際会議に出席してくるひとも、本当にすばらしい(もちろんすべてのひとがそうではないけれど)。人と違うことは恥ではないと本当に思うのだ。

話はくだんの彼女にもどるが、夢の国シルクロードのプリンセスおすすめのスウェーデンのブランドがある。、

ユニークさとデザイナーの感性という点で、スウェーデンでいちおしのおもしろいブランドが、MONKIという。おさるさん。ストックホルムに4店ある。若い人に人気のあるブランド。なるほどデザイナーの感性を感じる。”ちょっと他と違うでしょ。そして品も案外いいのよ。”今セールでとてもいい色の3種類のTシャツが25クローネ。75パーセント引きは潔い。なんだか子供っぽいと思って、いつも前を素通りしていた。。

そとからみただけで、ちゃんと中にはいってみていなかったわたし。アンテナがきいていない。アンテナは努力磨くしかないのだ。間違った先入観はアンテナのパワーを弱める。

アンテナ。そうアンテナは人生にとても必要なもの。もちろんバッテリーも。
by nyfiken | 2008-02-13 01:19