スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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スウェーデンテレビで放映された"国境を越えて”

北朝鮮のドキュメンタリー。アメリカ脱走兵へのインタビューを中心に、ベリーマッチソープロダクションが、実在のアメリカ兵ジェイムズを中心に、北朝鮮での取材をはじめて許されたフィルムをスウェーデンの国営放送チャンネル2が先日放映した番組。日本人として今までの経過を知っているめぐみさんの両親などを思うと複雑なドキュメンタリーフィルムである。

BBC4で昨年放映されたというBBCのニュース。北欧ではスウェーデンが昨日放映。またEUから金銭的サポートもうけ、ひとりのもと米兵をセンチメンタルに描いている。イギリス人DNIAEL GORDONと中国在住プロデユーサーの共同作品であるが、彼らは既に中国の北朝鮮ルートを通じて、他の北朝鮮マスゲームの二人の少女物語などの作品など手がけている。

アメリカで、孤児として生まれ、最低の生活を余儀なくされた、女性にも捨てられた、やることすべて不幸な貧しい希望がなかったどん底の若者。何をやってもだめ。最低の生活。希望がない毎日。ついに愛する女性にも捨てられる。孤独。どん底。15才まで学校に通った義務教育レベル。


何かをかえようと朝鮮戦争後の韓国へ。国境付近の警備。お酒よりどりみどりの村の化粧の濃い売春婦。村の韓国女性の売春婦たち選び放題の狂ったような生活。給料はすべて売春婦とお酒に消える無為の日々。そういうなか、ふと国境を越えたら、どうなのだろう。最初にひとり、そうして脱走した兵士3人。1962年から65年の間。蘇我ひとみさんの夫のジェンキンスさんも。初期の頃は4人一緒に暮らしたという。

ドキュメンタリーフィルムでは、日本政府、アメリカ政府、そしてジェンキンスさんへの批難、批判。暴露話。北朝鮮政府が許可をだしたフイルムだけあって、限られたひと。限られたシチュエーション。誘拐されて日本から連れ去られた人たちの家族を傷つけるようなフィルムに対してBBCやEUが好意的という無神経さにとても矛盾を感じる。ひとりのユニークなアメリカ兵の北朝鮮サバイバル人生ストーリー。15ヶ月かけてきた北朝鮮とアメリカで撮影。北朝鮮で実は1990年代に食料飢饉の時も、ちゃんとお米を無理なく供給されたという。死ぬまで政府は面倒みてくれるよ。本人は豪語する。


ジャーナリズムは自由。まるで決まった手法の文化人類学者みたいに、だれもやっていない場所をさがし、フォーカスをあてるのは、今はじまったことではない。しかしながら、このフィルムに流れる、アメリカで尊敬に値する価値のないといわれる負け犬が、共産国で、国民的映画俳優になり、しかも尊敬をうけ、ルーマニア人といわれる最初の美しい妻なきあとは、また若いトーゴの黒人大使館員と韓国人女性の間に生まれた韓国女性と結婚し、好きなお酒たばこを飲み、楽しくつりをして。ユートピアの世界?は北朝鮮の思うつぼの宣伝映画となった。花組の美しい踊りを見せられ、美酒と美女のユートピアの幻想をみせられるようなフィルム。選ばれたもの、共産党上層部の行く病院が素敵なのは、現在の中国も同じだ。主人公が現在に至るために、長い道のりがあった。苦労をのりこえ、言葉や習慣、共産主義を必死に勉強し、家族をもっていきた白人の生き様と単純にこのフィルムをみるといいのだろうか。

ニューヨークタイムズでも、昨年に劇場での興行に際し、新聞にレビューを載せているが、ユニークなアメリカ兵の生き様。と揶揄した論調。北朝鮮で自由に酒をのみ、レストランへいき、ボーリングも楽しむ。これは、アメリカ人の無知。ちょっとナンセンスな論調。共産党の国に住む人間だから、ボーリングもしないで、軍服を着て行進する姿しか海外のマスコミは映さないので、単一的なイメージしかないだろうが、デイスコで踊ったり、カラオケも楽しむ、不倫もするし、資本主義と同じ人間の基本生活行動は、変らないはずである。


JAMES主人公が"今の北朝鮮の貧しさは、アメリカと日本政府のサンクションのためで、経済制裁のために我々がどれだけ貧しさの中で大変な思いをしているのか。”と胸をはって言わせている下りがある。まさかこの言葉を本当にうけとるひとがいるとは思えないが。いろいろなレベルの人間がヨーロッパ、スウェーデンにもいるのので、このまま信じる無知なひともいるかもしれない。アジア初心者やタブロイド紙しか読まない人達ならば、おそらく語られていることをそのまま信じるであろう。

JAMESはJENKINSさんと脱走兵として共に暮らす。蘇我ひとみさんの若い頃の写真。家によばれたときに、酔っぱらって愚行をしたジェンキンスさんのプライバシーまでいう。米軍時代のJenkins氏のほうが位が上だったからといって、わたしに指図しようもノなら、冗談じゃない。とたんかを切る。ジェンキンスが大嫌いだと言い放つ。

彼は、南の島に長く住んでマスターとあがめ建てられている外国人の植民地人を思い出す。黒人のサーバントにかしずかれて、長い間に、王様になる。人間は、置かれた状況によって変る。もし運転手や女中や門番ににかしずかれ、イメルダ夫人のように、日々洋服を仕立て、夜のDISCOは、夜中の2時過ぎにまで運転手が車の中で待っているような生活になるならば、知らないうちにこのJAMES的性格になっていく。あるいは、FIFAのサッカーの日本での大会のときに、赤絨毯の上を歩き、ベンツが入り口に迎えにくる。あるいは、特別のお部屋で、かしずかれて、美味しいシャンペンを頂いて、サッカーを楽しむなら。サッカー場の中を歩いて、角角の警備の人間に敬礼をされたら。

人間というものは、本人はなにものでなくても、急に上を向いて歩きたい気分になるのだ。私自身がそれを経験したことがある。日本でのサッカーの試合で、会場の中をVIPという札で赤絨毯の上を歩いた不思議。敬礼をされる理由などないのに、敬礼をされると人間は背筋がピット伸びるものだ。人間が尊重され尊敬される敬礼というアクションは、すべての人間の背筋を伸ばす。理由はともあれ。James主人公の北朝鮮のVIP待遇生活は、決してアメリカの惨めな生活に比べたら、悪いものではなかった。彼の晴れやかな自信に満ちた顔は、作ったものではない。もちろん映画俳優だから政府が望むように演じてはいるが。

”ヌードの女性やアメリカと刺青をいれていたのは、大学で教える以上好ましくないから、自分の意志でとってもらった。外出するときは、びしっとスーツ姿で歩き、ひとことも余計なことを話すなと当局に言われていた。Jenkins氏が上司面しようものなら、ここ(北朝鮮)ではもう関係ない。ジェンキンスはあわない等々。”言いたい放題。言わされているとしかいえない。脱走兵4人だけで仲良く暮らしていたはずなのだから、今更になって相手の悪口を聞くのは、ジェンキンスや日本アメリカ批判は当局のねらいもあることだろう。

北朝鮮によるアメリカ、日本批判の場をわざわざもうけさせたアメリカの無知なプロダクションのやりかたはどういうものだろう。世間の注目を集めるにはいいが、あまりにもこのフィルムには、北朝鮮のメッセージがもりこまれている。映像の力は怖い。間違った印象を与えるこの映画を、知られざる北朝鮮を描き、興味津々の旅行記探検記みたいな感覚で楽しむ欧米人の浅はかさは嘆かわしい。他人事。どこかの遠い国の話。かわいそうな白人がたくましく不思議な
アジアの変人奇人たちの中でよくがんばったね。センチメンタリズム。わたしはため息と怒り。BBCがよくわからなくなった。EUもお金をだして、一人のブレインワッシュされて、でも実はアメリカよりずっと幸せになったし家庭もある男を描く人間像を描くことに賛同したのだろうか。

前書きがあるのだろうか。”みなさん。ここで語られる日本、アメリカ批判について内容は我々は責任をもちません。この元米兵は、北朝鮮によって頭がちょっと変わっていますが、そこには目をつぶって、男の生き様。このサバイバル人生を楽しんで。アメリカの資本主義にいきていたら、彼はこんなに自信に満ちて堂々としてません。いったい北朝鮮の国のほうが、もとアメリカ兵をこんなに幸せにしたならば、そっちのほうがいいかもしれませんね。”とでもいいたいのだろうか。

。韓国文化や温かい韓国人や朝鮮人のよさは、アジア人の美徳などは、政府が共産主義だろうが、資本主義だろうが、主義は関係ない。個人の人間が優しく温かいアジアの人の助け合い精神は、我々は驚かない。あたりまえのことである。

最初からシナリオがあって、あるいは政府がこれなら許すという枠内での発言など、映画俳優だった主人公は、北朝鮮側のスポークスマンとして演じていた。北朝鮮のひとが、共産主義だからロボットみたいに歩いているわけじゃない。血が通っている人間なのに、欧米の人は、驚く。えっ?彼らも笑うの?レストランやボーリングなんて楽しむの?

スウェーデンの国営テレビが、ゴールデンアワーに、説明もなしに、無神経なひとりのアメリカ人が皮肉にも、北朝鮮で家族の愛に恵まれて、幸せになったストーリーを喜んで流すのは、BBCの買いかぶりと、極東から遠いヨーロッパが、日本とまったく違った温度差のなかで生きていることを感じさせる。

ネオナチのドキュメンタリーをポーランドで流したら、人々はどういった反応をおこすのだろう。

ドキュメンタリーのなかで、米兵の妻が、自分の意志できたと力説する。背景もいわない。不自然であり大変浅い。アメリカの小さなプロダクションが、EUからお金をもらい、物珍しい映画を自主製作するのはいいが、KORYO旅行社など北朝鮮とトルクメニスタン専門の旅行社が映画を制作した会社の背後にいる。

乞食の横にいるわんちゃんがかわいそうで、世間は同情しえさをあげるが、犬にはほとんどえさはいかない。国際社会の間違いを繰り返さないようにしなければいけない。

SOMETHING NEW TO BE FAMOUS OR RECOGNITIONTO THE WORLDアメリカのなにか新しいもの。みんなに注目される変ったもの。ジャーナリズムの流れは、どういったものだろうか。本物を伝えているように紛らわしいが、本当のメールにスパムメールがくっついて、間違った情報を流している。といったらわかりやすいかもしれない。

この問題は、難しい。でもどうして、奇をてらうジャーナリストやフィルムプロダクションが注目されるのだろうか・無名の底辺の白人が北朝鮮でスターになる。

日本政府やジェンキンスさんが、こてんぱんに言われている。アメリカが、世界のユートピアとはいわないが、共産主義の国をユートピア化して描くのは、許可さえもらえれば、あとはなんでもいいというジャーナリズムに関わる人たちの資質が問われる。

編集で映像やどのようにも変えられる。主人公は、一生が北朝鮮で映画を演じてきた。今回のドキュメンタリーでも彼は、立派に北朝鮮が思うように演じきったことである。欧米のマスメデイアの姿勢。チベット問題しかり。奥に潜入して、準備されていた映像やシナリオを伝えられ単純に喜んでみる人たちは、事件を遠いどこかの国のできごととしてみる。気が変なアジアの国にとらえられた白人捕虜のかわいそうなでもしあわせな一生。がんばって幸せにやっているのね。センチメンタル。

皮肉にも、ジェンキンスさんや日本アメリカ政府を非難する場として格好の宣伝となった。一番喜んでいるのは、北朝鮮政府である。おもしろがっているBBCもスウェーデン国営放送もEUもユートピア珍しい北朝鮮の物語は興味がある。つりをのんびりしている北朝鮮の平和な人達。どんなイデオロギーだって人間は恋もするし、つりもする。恋愛結婚もする。朝鮮のひとたちは、アメリカ人よりたくさん野菜をとりキムチをおいしくつけているだろう。笑いもすれば、泣く。気が狂ったロボットじゃない。

ドキュメンタリーの一方的な発言に、めぐみさんの両親はどういうコメントをするのだろうか。意見を聞きたいものだ。わたしは、日本人として、焦点をあてるところが違っているのではないかと思った。政治的な裏の事情はいろいろあったにせよ、アメリカ人もと兵士を、どうして、まるで英雄みたいに描けるのか?どうしてスウェーデンの国営放送はこの番組をわざわざ全国民に流すことにしたのだろうか。アジアは遠いユートピア。マルコポーロの時代と変っていない。すぐに結果や評価が欲しい今のジャーナリズムの姿勢。安っぽい三面記事もすぐに消える。記録としてひとりのブレインワッシュされたもとアメリカ兵とみるべきなのだろうか。

アメリカで最低の生活をするひとたち。ホームレスが南の島へいき、白人として尊敬される。尊敬や社会で役にたつ生活は人間を立派にはする。人の役にたつこと。尊敬。北朝鮮での映画俳優になった主人公は、お金は他のひとよりもらい、有名になったことで、自信をもって生活してきた。風貌は、欧米で家族もなく、妻に去れレ、孤独に生活している白人にとってはユートピアにみえるのだろう。サバイバルゲーム。雑草のようにたくましく生きるひとりのアメリカ人元兵士の物語と単純にみることを要求されているのだろうか。日本批判については、日本政府はどう考えるのだうか。

興味のあるひとは、CROSSING THE LINE BY DANIEL GOLDEN
作ったプロダクションは、VeryMuchSo production.
ゴーグルでCrossing the linfe と入れると最初にでてくる。

プロダクションは、旅行社をも経営しているのだろうか?ビジネスの香りもぷんぷんする。正義はなんなのだろう。

日本人に捕まった米軍戦争捕虜が、塩をつけたご飯のおにぎりしか食べさせてもらえなかったとアメリカへ戻って訴え、同情を得た話を思い出した。日本兵ですらありつけなかった白いなけなしのご飯をあげた日本の若い兵隊の気持ちを考えると、文化と国が違うとこれだけ違うのだと驚かざる終えない。国の温度差の違いがEUやBBCの態度にでた。日本政府の声なんてどこにも届いていない。わたしが、ひとり北のヨーロッパの片隅で、大声で叫んでも、笑い飛ばされるだろう。でもわたしは、恐れずに思ったことを言いたい。スペルの間違いなんて気にしないで、書かなければと思った時に、意見を書いた。英語で書いた時は、テレビのフィルムを見ながら怒りで頭がかっかとしていたので、文章が飛んでいるが、でもその瞬間に書いたので、この日本文より怒り度が高い。

調べたら、横田めぐみさんのサイトは、www.asagaonokai.jp今後、外国に対して、国内世論だけではなく、海外世論を高めていくことが必要とされる。すなわち、知らないうちにイギリス人など北朝鮮通あるいは中国通といったことで世界の注目を集めたい輩が暗躍する権利を与えられる代わりに、特別のお許しと交換条件に魂を売ることを余儀なくされる。ジャーナリストとしてスクープやだれも今まで取材していないことを発表したい心を利用される。売名行為とはいいたくないが。

日本は、国内問題も忙しいが、きちんと海外にむけて、世論で自分達の立場や怒りを表現していくことが大切なのだと感じる。情報戦で完全に負けた第二次世界大戦の失敗を2度と繰り返さないために、日本は、絶えず、きちんとした正しい情報を受け取り、決して日本に都合のいいように言葉を解釈しないで、真摯に反省し、そしてストレートに好きかいやかを表明することが今後さらに必要。世界情報を日本語に都合良く訳されたもので判断すると間違った方向へいく。世界ニュースを英語で苦労なく読める英語教育を早期から義務教育で施すのは国の責任。民間に任せず、国の学校教育で英語を読み書き会話ができるように導くカリキュラムを遂行するのは、必須。盲目に国がなるかどうかは、自動翻訳や誰かの訳を鵜呑みは避けられなければならない。すべての日本人がバイリンガルになることは、可能であり、高い質の教育を施していくのが、国の責任である。中国やインドの国より教育レベルが下がることが将来あるのなら、それは国の責任としかいいようがない。
by nyfiken | 2008-04-30 02:16