スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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ここまで来たsushi。熱帯の屋台は、食中毒が怖いけれど。

熱帯・タイの路上で握られている寿司 | Excite エキサイト

タイでお寿司が握られているのは、庶民レベルでお寿司が広まったとみられる。20年前、高級レストラン赤門やタイのバンコク大使館付近の日本レストランで、お金持ちだけが行ける、日本料理屋のお寿司が、今やスラムに住む庶民でも簡単に手に入る時代になった証ともみられる。

北欧スウェーデンとタイの関係。アジアから唯一直行便が飛んでいる。タイへの旅行はスウェーデンの男性が夜遊ぶだけではなく、ビーチ、タイ料理と格安団体旅行現地別行動ということで家族連れから女性を求める北欧男性のリゾート地として人気がある。

タイ航空直行便ストックホルムバンコク路線は、アジアの国では唯一タイとスウェーデンの実質距離を縮めた。今は北京が直行便ではじまった。東京は、乗り換えしなければいけない、遠い場所。

ストックホルムは、新鮮なサーモンが売りのすし王国。タイ人が多く住むスウェーデンでは、タイ料理屋と寿司やをかねたタイすしレストランが普通。節操がないと最初思ったが、がっかりすることも多いけれど、日本の一流寿司を思わなければ、食べられる。そういったタイ人の多くは、日本人が経営する寿司やに勤め、独立。そこに勤めるタイ人がまた教えを受けて、といった孫弟子がきのこのように増える。今やストックホルムの寿司カウンターもどきでにぎっているのは、タイ人か中国人が大半。そこでつとめて、1,2年で独立。しゃりは、すしでもねっちりとさくらもちみたいなしゃりから、甘すぎるしゃり、ぼろぼろおちるしゃりまで。

オーナーが日本人のところならば、実際握っているのが、日本人じゃなくても?いや、ネタが新しければ、たいてい美味しいはず。ロシア人もアジア系ロシア人。モンゴル系。韓国人。中国人。中東のイラン人。タイ人。みんなが握る寿司は、おにぎり感覚となった。

最初、江戸時代すしがはじまったころは、寿司ネタもしゃりも大きかったし、赤い酢をつかっていたので色がついていたという。市場の横で立ち食い寿司は、今の銀座あたり3万円の寿司とは違う。色々考えたら、いろんな寿司があってもいいはず。

バンコクの真夏は暑い。酢を使わずに、勝手に寿司もどきというものが、すしとなって世に出る。タイは、節操がないところが、タイのいいところ。寿司の酢には理由がある。形からはいっていく外国の日本ものまね。似て非ナルものは、たくさん存在するが、辛くないタイ料理をタイ料理だと信じて食べている北欧の人たち。きっとバンコクのタイ人がスウェーデンのタイ料理を食べたら、甘いだけのタイ料理にびっくりするはず。実は辛くないタイ料理は、バンコクに存在する。中国系タイ人の経営するタイ料理やは、バンコクでも辛くない。タイ人ではあるが、商売人の多くは中国系タイ人。


そういった中国系タイ人が、ヨーロッパ、スウェーデンにも移住する。中国系かそうではないかの違いの判断は、家の中の祠をみるとすぐ分かる。代々それは、守られている。多くのアジア人レストランのオーナーは、ストックホルムでは中国系ベトナム人、タイ人である。祠はレストランの奥や家の奥にある。タイ人の祠と中国系タイ人の祠の違いは、普通の日本人がみたら、なるほどとすぐ分かるはず。もちろん、彼らに、あなたは中国系タイ人ですね。ときいても少しナンセンス。答えるひとはそうです。と言うかもしれないが、(潮州系が多い)たいていは、タイで生まれていますからタイ人です。と答えるだろう。しいて言うならば、肌の色が白いほど、中国系である。


タイ料理が世界に受け入れられた理由は、その中国系タイ料理のように辛みをとったところ。色だけパプリカの赤をいれている。タイ人は、賢い。その賢さは、柔軟性、空玉を戦後日本軍に向けて撃ったふりをした。外交の天才。直球ではないが、くねくねと曲がって、あの文字のようにわかりにくいが、ちゃんとゴールに到達する。政治もさっぱりわかりにくいし、王様も柔軟に対応していらっしゃる。マイペンラーいーだいじょうぶ。ネバーマインド (相手から言われるとがっくりすることが多いが、こちらが言いたいときに。)タイは限りなくサバイバルなのだ。日本人みたいに一寸法師、まじめにえーいと刀を振りかざすのと違う。すっと引くことも知っている。ただタイ人の良さは、情があることと、バランス感覚。ゴーイングダッチが大嫌い。おさいふが空になるまでおごる。ラーメン一杯でタイ人から一生恨まれる日本人も多い。タイで親切にされたら、ぜったいその分以上親切にすること。日本人は、親切にされて、それがタイの文化と思い、あぐらをかく。そのタイ人が日本に来た時に、たとえ、彼らが遠慮して、いえ、ラーメン自分で払います。とお金をレジにだしても、そこで、タイの恩は忘れてはいけない。

ラーメンを一緒に食べにいっても、必ず払おうとする手を押さえて、こちらが払うべき。タイに旅行して、さんざん世話になり、おいしいレストランにもつれていってもらい、おごってもらった日本人。そのタイ人が来たときに、おごらず、割り勘にした日本人女性の話。その女性は、たった700円のラーメン一杯。おごるのをせずに、割り勘にしたために、一生言われることとなった。かけひきがわからない人は、タイ人とつきあう資格がない。バランス。わたしのおさいふがあるうち払って、今度はあなたの番。(というのは少し大げさであるけれど)それが、迷惑をかけたりかけあったりして、仲良くなっていく。アジア的。それは、スウェーデンやスカンジナビアやオランダの割り勘とはまったく違う。孤独な北ヨーロッパは、自立自助でいいが、アジア人や南欧の人にしては、少し物足りない。スウェーデンに関していえば、スウェーデンは、小さな家族や本当に仲のいい人の小さなグループで多くは時間を過ごす。南欧、南ヨーロッパやロシア人のように、オープンとはいえがたいが、習慣の違いである。私自身は、タイ人や南欧の人ラテン的人間である。

タイの政治のようにわかりにくいが、憎めない人たち。さばーい。(きもしいい)さぬーく。(おもしろい)結論は、まあ、マイペンライ(気にしない気にしない。)という人生3大、タイ哲学で、美味しいものが食べられたら、それ以上のことはないはず。タイに学ぼう!節操を持ちすぎてがちがちの日本やスウェーデン。タイ人が不真面目というわけではないが、肩の力が大部落ちているが、その割には、海外でがんばって活躍している。

タイスキのおばさんは、日本に旅行に来て、ぴんとひらめいた。しゃぶしゃぶをみて、タイ風に節操なくすきやきをくっつけて、タイスキとよび、わたしが、バンコクに住んでいる間に、お店をどんどん増設して、隣のビルまで買って、そして新しくビルも建てた。タイしゃぶと名前をつけたら、今の成功はなかったはず。まじめすぎる我々なら、すきやきに似ていないのに、タイすきじゃあ。いやタイしゃぶしゃぶでしょう。と考えるだろう。寿司飯に寿司がはいっていようが、はいっていまいが、アバウトに行く、タイ人のおおらかさや、こだわりのなさ。ああ、こうしたら、だめ。失敗するかも。というネガテイブさとは違う脳のホルモンがタイ人からデルのは、やはりタイの料理に秘密があるのだろうか。そう。確かに、私自身、インドやタイの熱帯に居た時には、アドレナリンやポジテイブに脳が活動していた。どうしてなのだろう。

熱帯の屋台の寿司。とうとうここまで来たか。ふと、取材した人が書いていた、タイではお腹をこわさなかったという。実は、わたしも、その口であるが、パリの一流シーフードレストランでいただいた、海の幸もりあわせで、うんうんと2日寝込んだことがある。生の貝やオイスターのもりあわせ。死にそうな思いをしたが、フランス語しか通じない地元御用達の敷居の高い有名店。予約がとれないほど、スノッブなお店。英語を話す人間は、お断りといったパリジェンヌ御用達ではあったが、海の花のシーフード盛り合わせで、寝込んだ事を思えば、タイの屋台の寿司のほうが、見た目は怪しくても、安全かも。


いろいろ考えさせられる記事である。結論。すしは、もともと庶民の食べた屋台のもの。タイ人は、寿司の原点に帰ったまで。すしを200年近くで芸術にした日本もすごいが、すしの原点を教えてくれた、タイの寿司屋台さんもいい仕事をしている。
by nyfiken | 2008-10-14 23:00