スウエーデンの面白いものたち


by nyfiken
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北欧児童文学の名作アストリッド リンドグレン”長靴下のピッピ”

スウェーデンの有名な絵本”長靴下のピッピ”。Astrid Lindgrenが書いたとても有名な絵本。長くつしたピッピは、勇気をもって勇敢に立ち向かう.人とは違った女の子。こういうふうにできるのよ。スウェーデンの東スモーランド地方の田舎。

http://www.astridlindgrensnas.se/

スモーランド地方に興味のある人は、WWW.SMALAND- OLAND.COM。北欧ガラスのふるさともSMALANDにある。ASTRID 作者が住んでいた村はVIMMMERBYという村。日本では岩波で児童文学のシリーズでだしている。彼女の作品を読むと、根底にながれているのは、どんな状況でも勇気をもって!という思想。それから児童虐待に対する強い抗議。弱い者や動物にたいする慈しみの心。


女の子でも強い自我をもつPiPPI。最初、本が発売された頃、女の子らしくないボーイッシュなピッピは、スウェーデン社会をあっと驚かせた。スウェーデンでは、女の子だから男の子だからといった分けた教育はしない。子供の自我を大切に。思ったことをやるのよ。とはじめて言ったのは、実はピッピ。

1969年に原作の絵本の映画化。ピッピの生き方は、多くの女性や母親の共感をその後時間がたってから得られた。もちろん最初から、受け入れられたわけではない。映画は世界中へ。そしてほとんどのスウェーデン人のノスタルジーと子供時代の思い出。そばかすピッピの女の子でも強くたくましい生き方。それは、現代のスウェーデンの一生懸命生きる女性の生き方に通じる。

作家生誕100年を2007年に迎えた。スウェーデンの人々の心のふるさと。今は亡きAstridさんの残した作品、物語は世界中の子供達やおとなたちの心をうつ。スウェーデンでたくさんみかけるポストカード。ピッピだけではない絵や作品。アストリッド リンドグレンさんの作品だったと知って驚く。夢が一杯の絵。





実はお隣韓国では、子供達時代スウェーデンの長靴下のピッピのドラマをテレビでみて育った人たちが結構大人にいる。。20代後半の韓国人はピッピ物語を知っている。スウェーデンの語の学校で、先生が、生徒に、子供時代にピッピの映画やドラマを見た人に韓国人や南米のスペイン語圏そして英語圏のひとが手をあげた。戦争でがたがたしていたユーゴスラビアも。

韓国がドラマを、吹きかえで放映していたという。韓国のアンテナは、なかなか高かった。世界中で放映されていた子供のテレビ番組を日本人のこどもは、知らなかった。日本には、日本的なあるいはデイズニーのトムとジェリーなどが紹介されていたが、北欧の幼児番組までは、韓国どまりだった。中国と日本は、一部の教育熱心な親か学校で本としてあるいは絵本として、読まされる程度として位置つけられた。約30年前ほどのことである。

日本では児童文学ということばがひとりだちしがちである。児童文学は、小難しい棚の上に。普通の庶民が韓国で焼き肉やキムチを食卓で食べながら肌で感じる身近な北欧児童文学で育つ。日本では岩波文庫や岩波文学集。韓国は、昔、吹き替え韓国語でお茶の間の子供達に北欧の児童文学の代表作ピッピが流された。今の子供をもつおかあさんの年代は、北欧の文学をテレビでみて育った世代でもある。ながくつしたのピッピのなかの、キャンデイーやさんでくりひろげる夢一杯のストーリーなど。。北欧文学を岩波で両親が買ってくれる親がいる家庭は日本の全体にどれくらいいたのだろう。名前はきいたことがあるけど。。。という日本人が多いのはそういったことによる。


普通にピッピをこどもじだいにテレビで観てて育った韓国や世界と日本では少々温度差が違うような気がする。児童文学は、格好をつける必要も構えるひつようもない。北欧児童文学というとちょっといかめしいかんじ。ながくつしたのぴっぴちゃん。でいい。言葉のもつ響きは、むずかしい。同じ作品でも、身近に感じる感じ方が、北欧児童文学というジャンルとして遠い国の本という距離感を日本人が抱くのと、お茶の間でえへへへへとドラえもん感覚でみせるのかは、日本の大人の責任。また文学を気取った難しいものにしたい人たちの責任もある。うめずかずおせんせいのような柔軟さをもって北欧文学や北欧小説や北欧じどうぶんがくものがたりは、語られる日が来て欲しい。



ピッピの映画の歌から。スウェーデンの森や家。景色がきれい。



アニメ版最近の長靴下のピッピ。スウェーデン語。ヴァッ(英語のWHATなに)スカ(英語のWILLに近い。未来形)ヨラ(する)ヌ(今)今、さあなにしようかなあ。ヴァッ スカ ヨーラ ヌ?


ASTRID LINDGRENアストリッドリンドグレンPippi映画の歌。ミニショー。ストックホルムスカンセンでの子供達のステージがなんともかわいらしい。



1971年。映画で一躍話題となった長靴下のピッピ。主役のピッピ役Inger Nilssonとこどもたちと作者のASTRID LINDGRENさんが一緒にテレビに出演した貴重もの。
ようこそいらっしゃいました。皆さん。映画のプレミアールですね。。。


そして、珍しい映像。長靴下のピッピで主役ピッピを演じ一躍スウェーデン中後世界中に有名となるまだ9歳の女の子inger Nilssonインゲーニールソンに自宅でインタビュー。おにいちゃんや弟がかわいい。たくさん家にきましたね。なんにんくらい?20人くらい。新聞社のひととか、雑誌やあとしんせきとか。なにかかわった?あまりかわらないです。ちょっとくらいゆうめいになったからといって、ほかのひととおなじ。


しっかりとした受け答えにびっくり。頭の回転のよさ。子役で有名になったあと彼女の人生はどうなっていくのでしょう。9歳のこどもの答えが、ぐっとくる。有名になったからって、人と違うということはないとおもう。映画のピッピは、思ったことをまわりのいうことを聞かないでするけど、この映画をみた子供達には、おなじようにしていいとおもう?いえ。やっぱりおかあさんのいけんを聞いた方がいいとおもう。しっかりしている。



テレビのドラマシリーズ、カメラテスト。8000人からひとり選ばれたインゲールニルソン。INGER NILSSON


ドイツのテレビ番組で、9歳から時間がたって、大人になったインゲールさんへ当時のようすをインタビューしている貴重なフィルム。やはりかんたんでは、なかった人生模様が感じられる。
”時々とてもフラストレーションがたまったわ。だって、映画やドラマのなかのピッピはわたしじゃないのに。みんなわたしと一緒にするの。強くてまわりのいうことをきかないピッピ。としてわたしはいつもみられたのよ。あれは、役でのことで、わたしじしんではないわ。”


保守的なスウェーデン社会では、特に母親のいうことを大人しくきく女性が多かった。ピッピの出現で親にノーという子供達の自我にスポットライトをあてられた。実は皮肉にもASTRIDの姪っ子であり、推理小説作家のKARIN ALVTAGENの小説のなかで、よく母親と娘の葛藤がでてくる。ある日まで、恐怖政治のように、強い母親が娘をコントロールする。ところが急に娘が反旗をひるがえす。これは、ピッピの姿に通じる。スウェーデンの上流社会の母親が娘をコントロールし、なにも母親にいえない娘を描いている小説がある。ある意味では、1969年頃の社会背景、女性のフェミニスト的な運動などが絵本にも影響を与えているのは否定ができない。児童文学や絵本の神様のようなASTRIDも当初はずいぶん風あたりが強かった。

Astrid Lindgrenさんは、今はコスタボダやオレフェスなど北欧ガラスで有名な田舎SMALAND地方出身。本人の1963年1月2日スウェーデンテレビで放映されたフィルム。田舎の農家や馬などの話。。スウェーデンテレビのアルカイブ。スモーランドのことばのアクセントがとってもいいかんじ。スウェーデン女性売れっ子推理作家KARIN ALVTAGENのおばにあたる。どうりで、カリンアルブターゲンの小説にスモーランドの場面が登場し、そしてよく描写されている。しかも小説のCDの読み手は、スモーランド地方風スウェーデン語を話している。主人公の出身にあわせて。

欧米で英語で放映された”長靴下ピッピのキャンデイショップ”これは、今でもキャンデイをたくさんたべたいスウェーデン人の大人も子供ものなぜなぜ?がよーくわかる。キャンデイーは夢があって、カラフルできらきらしていて。
実は、英語にしてしまうと、ピッピのもともとあった雰囲気がかわる。言語のもつ難しさ。翻訳された瞬間に、なにかがかわってしまう。それは、次の韓国語に音声を変えて、テレビ放映されたフィルムを比べてみると一目瞭然である。

English(英語版この英語の吹き替えでちょっとアメリカっぽく作品になってしまう。なんというのかしら。。。ピッピの強さがが、先にでちゃう。英語という言語のもつニュアンスとスウェーデン語のニュアンスが違う。)


Korean version韓国語版


英語版のピッピより、声が優しくて子供らしいので韓国語版のピッピのほうがいい。
スウェーデンの雰囲気が伝わってくる。英語版は、ピッピの強さがでているが、北欧のもつわびさびが完璧になくなって、アメリカのドラマになってしまっている。英語と北欧語のニュアンスが違う。まだ吹き替えで、韓国語がかわいらしくやさしく聞こえる。ヨン様のドラマや韓流ドラマで耳が慣れている日本人には、英語より耳にここちいいのかも。スウェーデン人が聞いたらびっくり。われわれには、ケンチャなよー。だいじょうぶがよく耳につく。

韓国版(korean)

French(フランスで放映されたもの。フィフィとなる。FIFI )

フランス土曜の昼下がり、田舎のカンパーニュで長くつしたピッピ(フランス語では、FIFI)を読む少女。



ドイツの子供達もピッピで育つ。大人になって、サッカードイツ、フランクルフトのサポーター応援。みんなでピッピのメロデイで。ヨーロッパの人たちは、このピッピの絵本やドラマで育つので体にしみついている?
Germany-Frankfurut-New casle united.

ストックホルム市内古いスウェーデンの家やお店を再現した公園動物園もあるスカンセンで生誕100年を記念して(アストリッド1907-2002)いろいろな行事があった。アストリッド記念GAL文学賞受賞式2007年春5月に。歌手MOLLIN SANDEN17さいの歌声が響いた。自作の曲や澄んだ声がとてもすばらしい。とってもスウェーデンらしい曲。このステージがあるところから町並みがとてもよくみえる。わたしのお気に入りの場所。


by nyfiken | 2008-10-20 08:15